【東スポ音楽館】昭和を代表する名曲「まちぶせ」を大ヒットさせたのが石川ひとみ(61)だ。デビュー43年目で初のライブDVD「石川ひとみ LIVE『わたしの毎日』」を5月にリリースしてから、ロングヒットを続けている。アイドル時代のハイトーンボイスはいまも健在で、往年のファンを魅了している。

 ――今回のライブDVDを出すきっかけは

「まず、コロナ禍でライブコンサートができなくなったので、初めて配信によるライブを行うことにしました。このライブの準備やリハーサルを進めていくうちに、どんどん良い形になり、手応えを感じるようになったので、スタッフとも相談して『せっかくならDVDで発売してしまおう!』ということになり、制作しました」

 ――配信ライブをやってみていかがでしたか

「始まる前は、どんな雰囲気になるのかと不安に思っていましたが、歌っていくうちに、そこにはいつも応援してくださるお客さまの姿や拍手、声援が目の前に広がって見えていました。いつもとは違う中、緊張は半端なかったけれど、お客さまといっしょに楽しい時間を過ごしている感じがして、とても気持ち良く歌うことができました」

 ――ライブは1982年リリースのシングル曲「ひとりじめ」からスタートしてますね

「新しい歌もかつての歌も、どれも大切に歌っています。今回はしっとりした雰囲気で始めたかったので『ひとりじめ』を選曲しました」

 ――歌うキーも変わらないし、ハイトーンボイスも健在ですが、その秘訣は

「秘訣などはありませんが、自分なりに自主トレをしながら、調子を整えています。実際のステージをイメージしながら、声を出しています」

 ――今回も収録されている「まちぶせ」への思いは

「この曲は私に『まだ歌っていっていいんだよ』と手を引いて、背中を押してくれた曲です。『歌手の道に区切りをつけて、これからの自分を見つめ直してみよう』と思っていた私のところにやってきたのが、この曲でした。この曲なら最後の曲になったとしても、絶対に後悔はないと確信して『まちぶせ』を歌っていました」

 ――ファンの方へメッセージをお願いします

「いつも、どんな時も温かい応援をしてくださり、ありがとうございます。これからも歌を大切にし、みなさまとすてきな時間を過ごしていけるように頑張っていこうと思っています。45周年、50周年とファンの皆さまとともに歩んでいくことができればうれしいです」