7月4日公示、同21日投開票が濃厚とみられる参院選に、国民民主党がビックリの隠し玉を用意していた。比例代表で擁立が決まった小山田経子(つねこ)氏(41)は、“ミニスカ行政書士”“ポスト壇蜜”と騒がれた元グラドルだったのだ。その仰天経歴と政界挑戦のワケを本人に直撃し、聞いてみた。

 ――タレントになったのは30代になってから

 小山田氏:高校卒業してから、北海道で3年ほどバスガイドをしていて、その後、東京で結婚しました。ダンナが家に帰ってこなくて、ワンオペ育児みたいになって。結局、離婚して…。何かをしたいなと思い、宅建の資格を取ったんです。翌年には行政書士も合格した。資格取得後のLEC(資格取得支援予備校)の祝賀会で、講師にならないかとスカウトされたんです。

 ――セクシー行政書士が誕生した

 小山田氏:タレントになろうとしていたところで、壇蜜さんが最初にいた事務所(エクセルヒューマンエイジェンシー)に入ったんです。壇蜜さんは、見た目のセクシーさとは裏腹に、考え方や意見とか、女性として共感する部分があった。彼女のように強く生きたいと思い、憧れていたところがあった。

 ――3年前に38歳で、初のDVDを発売。遅咲きだ

 小山田氏:どういう路線にするかは事務所に任せていたんですが、とにかく一度やると決めたら中途半端なのは絶対嫌な性格だったので。(38歳での初DVDは)かなりレアというか、いないと思います(笑い)。

 ――当時から政治家を志望し、「熟女好きの人は減税」と言っていたのはさすがにネタ?

 小山田氏:私みたいなのが政治家になれるなんて露にも思ってなく、タレントとして、とにかくウケ狙いで話していた。片山さつきさんを目指したいというのも、行政書士の先輩で、名前を挙げただけなんです。

 ――いつからリアルな政治家志望に

 小山田氏:行政書士仲間で4月の統一地方選で新宿区議になったLGBTの依田花蓮(よだ・かれん)さんの理念を以前から聞いていて、共感できるものがあったのと、行政書士は、自分たちの職域を越えて、もっとこういう仕事をしたいと政治と密接してくる。1年前に女性政治塾に参加したのをきっかけに、国民民主党の方とご縁ができて、今回、出馬のオファーを頂いたんです。

 ――いきなり国政とは驚いたのでは

 小山田氏:びっくりですよ。東京で区議選に出ようと思っていたので、国政は雲の上の話でした。ただ、私の人生において、このチャンスを逃したら今まで何をしてきたんだと思い「よろしくお願いします」と二つ返事でした。

 ――参院選でもセクシー路線は維持?

 小山田氏:立候補すると決めてからはタレントとしての仕事はしていないんです。もう(セクシー路線は)封印ですね。

 ――政治家になってやりたいことは

 小山田氏:30~50代の人たちが一度、人生から転落してしまった場合、なかなか這い上がれない構造になってしまっている。私は資格を取るなどして、なんとか上がってきましたが、なんとかもう一回、人生をやり直せるような再チャレンジの政策や法案を打ち出していきたい。私の名前はつねこなので「“つね”に行動」で、皆さんに訴えていきたい。

☆おやまだ・つねこ 1978年5月29日、山口県柳井市生まれ。血液型=A。高校卒業後、北都交通でバスガイトを務める。2014年に行政書士合格。LECで「ミニスカ・セクシー行政書士」として講師を務め、タレントに。16年にイメージDVD発売。家族は一男。