吉本芸人によるグループ・吉本坂46のメンバーで、お笑いコンビ「ケツカッチン」の高山トモヒロ(50)を父に持つ、女性ピン芸人・光永(ひなた=27)が、本紙のインタビューに応じた。高校1年でこの世界に飛び込み、お笑いだけではなく芝居やアイドル活動など、活躍の場を広げる若手注目株の1人だ。6月2日に予定されている自身4回目の単独ライブ「アスパラパプリカズッキーニ」(東京・渋谷のヨシモト∞ホール)を前に、家族秘話から吉本坂まで語り尽くした――。

 ――今回のライブのテーマは

 光永:新ネタお披露目です。タイトルはみんな夏野菜。つまり“旬”ということですね。いつも60分なんですが、75分に拡大してもらって、光永という芸人をより知ってもらえるような構成になっています。

 ――単独ライブの良さについて

 光永:普通のお笑いライブは20組ぐらい出演して、1組3分ぐらいしか持ち時間がないんですよ。その点、単独だと1時間以上独り占めできるので最高です。照明や音響などもやりたいようにできますからね。

 ――芸人を志したのはいつ

 光永:中3の夏です。

 ――早い。それはやはりお父さんの影響

 光永:はい。小学生のころから、父と大阪のテレビ番組に出演していて「自分はこういう仕事をやるんだろうな」と思っていました。ただ、お笑いは好きなんですが、歌も踊るのも好きなので、何を軸にするのか迷っていました。

 ――では、なぜ芸人に

 光永:ある日、父が「ひなた、いいか。お笑いできて歌うたえて、踊りもできる職業知ってるか? お笑いや! 吉本に入りい!」と言ってくれて決めたんですよ(笑い)。私、明るい性格でしたし、表に出る仕事をやりたいことを父は分かっていたんだと思います。

 ――芸人娘あるあるをどうぞ

 光永:子供のころ、家に帰宅すると芸人さんが川の字で寝ていたり、いくよ師匠からスイカが届いたりしていました。

 ――お父さんの同期は「雨上がり決死隊」

 光永:かわいがってもらいましたね。東京・新宿の「ルミネtheよしもと」でコントをご一緒させていただくときは、かわいがってもらっています。ただ、父より後輩で、私より芸歴が上の人だと「突っ込むとき、頭叩いていいのかなあ」と思う方もいらっしゃるようです。全然叩いてもらっていいんですけど。

 ――高校1年でNSCに

 光永:さすがに同い年の子はいませんでした。同期は尼神インターとかバンビーノとか…。なので年上の後輩はいまでもたくさんいて、「デニス」とご飯食べに行っても私がおごらなきゃいけない(笑い)。

 ――吉本坂46の活動はどう?

 光永:お客さんからキャー!と言われるのは新鮮ですね。アイドルじゃん、って。FNS歌謡祭とか音楽番組にも出られますし、うれしい。

 ――所属するRED(吉本坂46のユニット)ではアクロバティックなパフォーマンスをする

 光永:3歳から中3まで器械体操やっていたので得意なんです。私、3姉妹なんですが、母もやっていた影響でみんな体操していました。姉の高山衣世(いよ)は中学でチアリーディングに転向し、大学生の時に世界選手権で優勝したこともあります。

 ――すごい家庭だ

 光永:父もバック転できるので、家族全員バック転できます(笑い)。

 ――ちなみに吉本坂も恋愛禁止なのか

 光永:いやぁ、その辺はボカしてあるというか…。恋愛も何も、結婚している人がいますからね(笑い)。バツイチもいますし。

 ――あこがれの芸人は

 光永:たくさんいるんですが、藤井隆さんと渡辺直美さん。お笑いだけではなく、芝居や歌など幅広い活動をしている。私もそうなりたいです。

☆ひなた 1991年10月6日生まれ。大阪府出身。日大芸術学部卒業。大阪NSC30期生。小学生のころから父親と頻繁にテレビ出演する。高校1年生で大阪NSCに入り、2008年に高2でデビュー。父親譲りのお笑いセンスとアクロバティックな身体能力でメキメキと頭角を現している。吉本坂46REDに所属。