4月に女優佐々木希(29)と結婚したお笑いコンビ「アンジャッシュ」の渡部建(44)が9月期改編で、TBS系の新医療バラエティー番組「今夜解決!噂の健康術 名医のTHE太鼓判!」(月曜午後7時)のレギュラー司会を務めることがわかった。渡部は司会を務める番組が打ち切り、深夜枠へ移動などの憂き目に遭っていたが、結婚後は番組出演オファーが増加。佐々木に“新あげまん女優”の異名がつき始めている。

 4月に佐々木と結婚して世の男性陣から激しい嫉妬を寄せられた渡部が、仕事でも好調だ。複数の関係者によると、これまで単発特番として放送されてきた「――名医のTHE太鼓判!」が、9月期の改編で月曜午後7時枠のゴールデン帯に進出。単発特番時と同じように、渡部とタレントの山瀬まみ(47)が司会を務める。

 この改編に伴い、大御所タレントみのもんた(72)らがMCを担当し、現在放送中の月曜午後7時枠の「結婚したら人生劇変!○○の妻たち」は9月期で終了する。

 渡部にとっては、2年ぶりとなるゴールデン帯での司会だ。

 2015年4月、当時のフジテレビ亀山千広社長(61=現BSフジ社長)の肝いりで始まったフジ系音楽番組「水曜歌謡祭」の司会に渡部は抜てきされたが、視聴率低迷でわずか半年後の同年10月に深夜帯へ枠移動。同年8月には、同じく司会だったバラエティー番組「ニュースな晩餐会」(フジ系)が打ち切られている。

「同時期に、渡部が司会を務める1番組が深夜帯に降格、1番組が終了となり一時は“司会者失格”の烙印が押された。ひな壇芸人にとどまるところだったが、再びチャンスを得た格好」(テレビ局関係者)

 他の大型番組では、8月26、27日に生放送される日本テレビ系名物番組「24時間テレビ 愛は地球を救う」でスペシャルサポーターに起用されたことが発表された。

「佐々木と4月に結婚後、運気が上がったか、番組出演オファーが増加している。失礼ながら、渡部の司会者としての力が急に評価されたわけではなく、佐々木の“あげまん効果”と業界内で指摘されている」(同)

 これまで“あげまん”と呼ばれる芸能人は、確かに存在した。

 代表的なのは、元「モーニング娘。」でタレント矢口真里(34)。俳優小栗旬(34)は、矢口との交際が発覚した05年後に一気にブレークした。

 近年では女優菅野美穂(39)が代表格。13年4月に結婚した俳優堺雅人(43)は同年7月期に主役を務めたTBS系ドラマ「半沢直樹」が大ヒットとなり、俳優としての地位を確立した。同じく主演した去年のNHK大河ドラマ「真田丸」も高視聴率だった。

 女優南果歩(53)も“あげまん”とされる。1995年に結婚した作家でミュージシャンの辻仁成(57)が97年に「海峡の光」で芥川賞を獲得するなどした。

 南は辻と00年に離婚した後、05年に俳優渡辺謙(57)と再婚。渡辺はハリウッド映画「ラストサムライ」への出演を迷っていたが、当時結婚前だった南から背中を押されて出演を決め、同作で世界的な評価を得たとされている。

「渡辺は不倫に関する謝罪会見(今月15日)で、南との仲が微妙になっていることを示唆。夫婦仲に亀裂が入り、南の“あげまん”ぶりは消滅したと言っていい。最近は“あげまん女優”が誕生していなかったが、佐々木がその称号を得ようとしている」(同)

“内助の功”を受けた渡部は、奮起しなければならない。