ハロー!プロジェクトのアイドルグループ「モーニング娘。’17」の10期メンバー・工藤遥(17)が29日、京都府内で開催したコンサートで、今年の秋ツアー終了をもってグループを卒業することを発表した。

 コンサート終盤のMCで工藤から「卒業」がファンに直接伝えられた。

「私、工藤遥は今年の秋ツアーをもってモーニング娘、ハロープロジェクトを卒業します」

 工藤は13人体制となった現グループの中心メンバー。11歳11か月でモー娘に史上最年少で加入し、ボーイッシュなルックスに加えて、大人の女性の魅力も評価された。世界ツアーを目標にしているグループにとっても大きな戦力だったが、本人の意志は固かった。昨年末から会社側との話し合いが行われていたという。

 グループ卒業は「演技というジャンルに挑戦する」ため。「舞台で主役をさせていただいたりすることで、芝居の魅力に気づきました。もっともっと挑戦したいと思うようになりました。やるからには中途半端にはしたくない。女優という道に進みたいと思います」。女優業とアイドルを両立させることが、メンバーやファンを裏切ることになるとの思いがあった。

 卒業発表の地に「京都」を選んだのは「メンバーの出身地以外で発表したい」という工藤の意向。メンバーの地元凱旋公演をじゃましたくないとの配慮があった。会場のファンは最初は戸惑っていたが、最後は拍手で工藤の決断を祝福した。

 卒業と加入を繰り返すのがモー娘。だが、今回の“工藤ショック”からグループはどう立て直すのか。

【プロフィル】くどう・はるか 1999年10月27日生まれ。埼玉県出身。A型。2010年に「ハロプロエッグ(現・研修生)」に所属し、2011年9月 約6000人の応募があった「モーニング娘。10期メンバー『元気印』オーディション」に合格。