元「モーニング娘。’14」のリーダーだった道重さゆみ(27)が19日、東京・千代田区のCOTTON CLUBで新感覚のパフォーマンスショー「SAYUMINGLANDOLL(サユミンランドール)~再生~」を行い、2年4か月ぶりに芸能界への本格復帰を果たした。復帰の裏には、道重を応援してきた明石家さんま(61)との秘話もあった。

 ついに道重が“再生”した。

「復帰を考えるようになったきっかけは、自分がこれから何をしたいかを考えた時に『私は歌とダンスがしたい!』と思ったからです」と道重はその思いを明かした。

 ショーはプロジェクションマッピングにレーザー光線を組み合わせ、音と光と映像を融合。そこで道重がダンスや歌唱を繰り広げた。「私が表現したい世界観を表現できるショーが出来上がりました」と“かわいい”を突き詰めたパフォーマンスが堪能できる構成だ。

 復帰に向けて本格的なレッスンを開始したのは昨年8月ごろ。「私はグループを卒業する時に『かわいさのピーク』と言っていたが、そのかわいさは変わっていません!」と今も“かわいいキャラ”は変わっていない。体重やスタイルの変化もないといい「昔の自分を100点とするなら、今は200点です!」と自ら高得点を付けた。

 現在のモー娘に関しては「後輩が育っているから大丈夫だと思って、グループを卒業したけど、思った以上に頑張っているので安心しました」。だが、最近は「自分のことでいっぱいいっぱいで曲もパフォーマンスも見られてないんです」とか。

 卒業後の恋愛については「事務所から『今日から恋愛いいよー!』と言われたわけではないが、自由だと思います。まあ、在籍中から自由な人もいましたけど…」と変わらぬ毒舌で笑いを取った。好きな男性のタイプは「私は一緒に生活するのが苦手なので、あんまり家に帰らない人かな。家庭を顧みない人がいい」。

 無事、復帰を果たしたが、実質的な活動再開は前日の18日、明石家さんまがパーソナリティーを務めるMBSラジオ「ヤングタウン土曜日」への出演だった。

 番組でさんまは「スタッフも慌ただしくて落ち着かない。というのも、話題がありすぎて道重のカムバックが今日になった」と喜び、道重も「初メディアです。2年半ぶりの一発目がヤンタン。さんまさん、(村上)ショージさんとお会いできてうれしかった」と感謝した。貴重な復活一発目がステージでなく、さんまの番組になったのは理由があった。

「この番組は昔からつながりがあり、道重の先輩、後輩がお世話になっている。特にさんまさんがかわいがっていたのが道重だった。道重在籍時代、モー娘の武道館公演にもさんまさんは姿を見せていた。道重の名前が入ったウチワを持って応援していたほどですからね」(在阪テレビ局関係者)

 周囲の目も気にすることなく、さんまが道重を応援する間柄だったのだ。しかも、復帰後の道重はバラエティー番組出演をなるべく控える方針。それを曲げてまで、ヤンタンに出演したのは、世話になったさんまへの感謝の表れだったようだ。

 これからは「アイドルでなく『かわいい』というジャンルでいたい」と道重。

 今後は独自の世界観で、世界に通用するパフォーマンスを追求するというが、再び観客席でさんまが応援するシーンも見られそうだ。