満を持して“教壇”へ――。テレビ朝日系の人気バラエティー番組「しくじり先生 俺みたいになるな!!」(月曜午後8時)が4月の番組改編で土曜午後10時枠に移動することが分かった。人気番組がゴールデンタイムから外れるという驚きのテコ入れだが、この改編により、17歳女子高生への淫行疑惑で無期限謹慎に入ったお笑い芸人・狩野英孝(34)が同番組でテレビ復帰する可能性が高まったという。

 2014年10月に深夜帯でスタートした「しくじり先生」は、好評だったため15年4月から現行の月曜午後8時枠に“昇格”した。

 だが本紙で既報した通り今年4月期のテレ朝番組改編では、解散した「SMAP」の元リーダー中居正広(44)のバラエティー番組「中居正広のミになる図書館」(火曜午後11時15分)が月曜午後8時枠に進出。この影響で「しくじり――」がはじき出され、土曜午後10時枠に収まることになった。

 ゴールデンタイム(午後7時~同10時の3時間枠)からプライムタイム(午後7時~同11時の4時間枠)へ“降格”になったわけだ。

「しくじり――」は、過去に大きな失敗を犯した著名人が“先生”役としてゲスト出演し、涙あり笑いありで熱弁を振るう人気バラエティー番組。これまで先生役には、逮捕歴がある実業家・堀江貴文氏(44)、タレント三船美佳(34)と離婚したミュージシャン・高橋ジョージ(58)らが登場してきた。

「過去に先生を務めたメンバーを見ると、ある特徴がある」とテレビ関係者は解説する。

「それは淫行や不倫といった下半身スキャンダルを起こした人物は、ほとんど出演していないという点。ゴールデンタイムは小・中学生も見るから、淫行や不倫といった切り口は扱いづらい。番組スポンサーのチェックが厳しい時間帯でもあるからなおさら扱えない」

 確かにこれまでは、傍若無人に振る舞ったり勘違いして孤立したり、金銭トラブルを抱えた先生が多かった。下半身スキャンダルを起こした先生といえば、昨年5月に放送されたタレント・東国原英夫(59)が淫行を、9月に放送されたお笑いコンビ「さらば青春の光」東口宜隆(31)が不倫を、それぞれサラリと取り上げただけにとどまっている。前出の関係者は「テレ朝では4月期から土曜午後9時枠でニュース番組の『サタデーステーション』をスタートさせ、『しくじり――』は土曜午後10時枠に組み込まれた。これでゴールデンという“足かせ”が外れた。放送できる内容として、月曜午後8時枠より自由度が格段に増す」と証言する。

 となればこの男の出番だろう。「狩野は昨年に6股スキャンダルが報じられ、今年に入って淫行疑惑が浮上。芸能活動の自粛、無期限の謹慎に追い込まれた。ほとぼりが冷めて落ち着いたころ、年末あたりには『しくじり――』でテレビ復帰できるのでは」と制作会社スタッフは予想する。

 他には不倫騒動から復活したタレントのベッキー(32)、近年の不倫騒動の“パイオニア”こと元「モーニング娘。」矢口真里(34)ら“大物”も起用しやすくなる。

「最近の先生役は小粒ばかりでネタ切れ感があった。狩野が登場すれば説得力、話題性ともに十分」(同)

 一方で狩野は、自身と関係が深い同局系バラエティー番組「金曜☆ロンドンハーツ」(金曜午後9時)で復帰する可能性も指摘されている(本紙既報)。ネット上で「狩野淫行」などと強烈にイジられたお騒がせ芸人がしくじりをざんげする日は、いつになるのか――。