【連載最終回:アンジュルム・趣味続々】アイドルグループ「アンジュルム」から、独特の趣味を持つ4人が登場。最終回は「ハードロック(HR)&ヘビーメタル(HM)」と「石けん」が大好きな佐々木莉佳子(15)が、その魅力を熱く語ります。

【HR&HM】初めにカッコイイ!と思って聞いたのは、レインボーの「キル・ザ・キング」(1977年)でした。お父さんの携帯電話の着信音がこの曲で、イントロが流れて“お!”っと思ったから「これなんて曲?」って教えてもらったんです。小学校の3、4年生ぐらいですかね。

 HRとHMが大好きなお父さんは、私を「ロックな子に育てたい」と、たくさんハードな曲を聞かせてきました。でもあまり興味がなくて、幼い私は“一生ロックなんて聴かない”ぐらいに思ってました。でもこの曲をきっかけにHRとHMの世界に入っていくようになったんです。

 他に好きなのは、ホワイトスネイク、アイアン・メイデン、レッド・ツェッペリン、AC/DC、オジー・オズボーン、KISS、それからクイーンですかね。すべてお父さんの影響です。うちのお父さんとお兄ちゃんとお姉ちゃんは、KISSの有名な曲、えーとCMとかに使っていた曲、なんでしたっけ? あ、「ラヴィン・ユー・ベイビー」に合わせて家で踊ったりしてました。

 私、曲名とかメンバーが誰とか全然覚えないんですよ。ただただ曲が好きなんです。お仕事に行くときとか、聴いてるとアガるんですよね。お父さんと車に乗っている時は、曲に合わせて一緒にシャウトしてます。英語はわからないので、それっぽい言葉でです(笑い)。

 それから、ヘビメタTシャツも何枚も持ってます。お気に入りは、アイアン・メイデンTシャツ。「エディ」というミイラのキャラが好きなんです。お父さんと「エディの顔はママが怒った時の顔に似てる」といつも言ってます(笑い)。

【石けん】石けんにハマったきっかけは、小6か中1の夏に、お姉ちゃんのを勝手に使ったことでした。お姉ちゃんが3個入りの石けんを買ってきて、いい香りだし、3個あるから1個ぐらい使ってもバレないだろうと、こっそり使ったんです。

 使ってみたら香りがとても良くて、それからは完全に「固形石けん派」になりました。学校で手を洗う時、周りは液体石けんを使う人が多いんですが、私は絶対に固形石けんです。

 私の好きな石けんの使い方は、石けん入れのフタの方に石けんとお湯を入れて一晩置くんですね。すると翌日フニャフニャになっているので、その柔らかい部分を取って泡立てて体を洗うんです。香りとフニャフニャなところが好きで、1週間に1個のペースで使い切ってました。でも塊が残って排水溝が詰まるからと、ママに禁止されちゃいました。

 石けんが好きな私は、お風呂で使うだけでは物足りなくて、部屋でも使ってます。どう使うかですか? 彫刻刀で削って袋にためているんですよ。本を読みながらとか、動画を見ながらとか、家では毎日削ってます。削ってると楽しいし、すっきりするんです。ストレス解消というか、最近はやらないと落ち着かないです。

 削った石けんの袋は直径50センチぐらい。いま3つあって、リビングや自分の部屋に置いてます。おかげで部屋に石けんのいいにおいが漂ってます。5つまで増えたら使い方を考えなきゃなと思ってます。友達を呼ぶと「これ何?」と不思議な顔をされるんですよ。あれ? 私ヘンですか? 大丈夫かな?

 私はお風呂で使うのも削るのも牛乳石けんが好きで、常に30個ぐらいストックしてあります。赤箱と青箱があって、香りも使い心地も削り心地も違うんです。青箱の方が少し硬いです。赤箱は削るには滑らか過ぎるので、箱から出して数日間乾燥させ、硬くなってから削ってます。

 イベントでは「利き石けん」をやってけっこう当てました。固形石けんって持ち運びやすいし、体も顔も頭も洗える。液体石けんを愛用している皆さん、試しに固形石けんを使ってみてください。

☆ささき・りかこ=2001年5月28日生まれ。宮城県出身。ハロプロ研修生を経て2014年10月4日にアンジュルムに加入。最新シングル「次々続々/糸島Distance/恋ならとっくに始まってる」発売中。5月30日に武道館にて「アンジュルム コンサートツアー 2016春『九位一体』〜田村芽実卒業スペシャル〜」開催。