アイドルオタク主人公の異色アイドル漫画「ミリオンドール」はなぜ生まれたのか

2015年06月06日 09時30分

アイドルオタクの視点でアイドルを描く「ミリオンドール」(画像はアイドル「マリ子」)

 異色のアイドル漫画が話題を呼んでいる。7月にアニメもスタートするマンガ配信サービス「GANMA!(ガンマ)」で連載中の漫画「ミリオンドール」だ。主人公は2組のアイドルと、ライブ現場派のリュウサン、引きこもりで在宅派のすう子というタイプの違う2人のアイドルオタク。彼らと彼らがそれぞれ応援するアイドル「マリ子」「イトリオ」たちの姿を通して今まで語られてこなかったアイドルを取り巻く世界を描いている。

 

 

 

 作者は自身もアイドルオタクという藍さん。もともと漫画家になるために上京し見事デビューを果たしたものの、連載していた雑誌の方針変更などにより自分の描きたい漫画を見失っていた中「自分を一度リセットしなければならない」と考え、スマートフォン黎明期のウェブ制作会社に就職。OL時代の友人に誘われ初めて行ったアイドルのコンサートが「AKB48」のひまわり組公演だった。

 

「刺激が強くって、そこからは劇場に通うように。推しは最初はたかみな(高橋みなみ)、秋元才加だったんですけど、だんだん箱推しに。AKBが人気になって劇場公演のチケット当たらなくなり始めると、ももいろクローバーだったり東京女子流、PASSPO☆の現場に行くようになって。そこからはどっぷりですね」

 

 連帯感はあるが、深入りはしない。そんなオタク同士の関係に心地よいものも感じた。現在の夫ともアイドルの現場で知り合った。

 

 結婚し漫画を描きたいとの思いがわいてくる中、目に付いたのがスマホアプリでの漫画媒体「GAMMA!」を運営するコミックスマートの募集だった。執筆が決まり編集者との話し合いの中、自分の見たオタクについてしっかり書こうと思ってできたのが「ミリオンドール」だ。

 

 オタ芸、DD、ケチャ…アイドルオタク用語も飛び交う作品では現場オタクと在宅オタクとのライバル関係が描かれている。実際にアイドルのファンの間ではよくある風景だ。