アイドルグループ「モーニング娘。’14(ワンフォー)」のリーダー・道重さゆみ(25)が“ラストインタビュー”に応じた。神奈川・横浜アリーナで26日に行われる卒業コンサートを控え、メンバーの“秘密”やグループをより楽しむための“イジリ方”を、こっそり教えてくれた。今回は全メンバーを完全コンプリート!!

 ――歌姫の11期小田さくらは

 道重:小田も取材の場とかでは、かしこまってあまり自分を出さないんですけど、実はすごく自分の感性を持ってるんです。なんだろう、本当に難しいですけど、小田がしゃべると“小田の空気”になるんですね。正直、空気が固まるんです(苦笑)。それを私たちの中では「小田イズム」とか「小田の時間が来たーッ!」とか言ってます。でも、囲み取材で空気が「シーン」となったら“リアル寒い”感じになっちゃうんです。
 
 ――こなれていない感じが初々しい
 
 道重:記者のみなさんが「小田イズム」って言う言葉を知ってたら、それも言えるんですけど、知らないから言えないし…。そのあとってすごくしゃべりづらいじゃないですか! それでみんなで「次、誰しゃべる?」みたいに譲り合っちゃう(笑い)。でも裏ではその空気を楽しんでるんです。だから、みんなにもそれを楽しんで欲しいんです。

 ――エースの鞘師里保は

 道重:鞘師はすごく真面目なんですよ。インタビューとか囲み取材とかも、リーダーなんじゃないかってぐらい真面目なことを言う。ただ、私は「鞘師にはそれは必要ないな」と思ってるんです。そこで鞘師らしさが出てないというか、自分の素直に思ったことを言えばいいのにと。
 
 ――もっと自由になれる?

 道重:責任感というか、グループを引っ張っていかなくちゃというのが強すぎるのかな。私的には、真面目なコメントを聞くより、くだけた質問してほしいな。それこそ、朝ごはん何食べたかとか、最近、はまってることとかですね。やっちゃったエピソードとかですね。その方が等身大の鞘師が出る。16歳のかわいらしい一面が出る。
 
 ――学級委員長タイプ
 
 道重:もっとかわいいんですよ。メディアで「エース」って言われることで、自分も期待に応えなきゃって部分が出てる。

 ――絶対音感の天才肌・佐藤優樹(まさき)は

 道重:佐藤は何を振っても「佐藤の言葉」で返してくる。でも佐藤も本当に申し訳ないんですけど、やる気のある時とない時がある。というより「機嫌の問題」ですかね(笑い)。とにかく、子供なんですよ。

 ――道重さんが担任の先生みたい

 道重:「きょうはマーちゃん機嫌いいからいっぱいしゃべりたい」という日と、「きょうはマーちゃん、あまり学校でいいことなかったから」みたいな日がある。考え方が子供です。基本的に佐藤も前に来ないタイプだけど、人が思いつかない観点で面白いことを言う。すごい真面目な空気だなって時は、さゆみは佐藤に話しを振るんです。すると、空気が変わって、ほかのメンバーもトークが面白い方向になる。

 ――意外な一面は

 道重:すごい負けず嫌い。12期メンバーで野中美希ちゃんというピアノが上手な子が入ってきたんです。佐藤と一緒に聞いてて「すごい上手だね~」と言ってたら、そのあと内緒で同じ曲を必死に練習してた。見えないところでは、すごく負けず嫌いな一面もあるんですよ。

  ――ダンスパフォーマンスが得意な石田亜佑美は

 道重:石田はさゆみ的にすごく面白いんです! 囲み取材とかで、石田が面白いことをしゃべってるんですけど、次の日、スポーツ新聞とか見たら、それがカットされてることが多いんですね(笑い)。
 
 ――KYキャラとしても有名です(笑い)
 
 道重:一周回って、今はすごく面白いこと言ってるように思えるんですよ。石田の良さって、さゆみも昔は気づいてなかったんです。昔は「なんか、石田がコメントしてるな~」って感じだったんですけど、実はいつもいい味出してる。そこに気づいてほしい。
 
 ――イチ押しですね
 
 道重:みんなは気づいていないかもしれないんですけど、モー娘。愛がめちゃくちゃ強いんです。本当に面白いですよ! 私は石田がトークする時はいい意味で「石田タイム」来たって言ってます。

 ――ぽっちゃりキャラの鈴木香音のイジリ方は知っている人が多い

 道重:鈴木は本当に、ニューヨークとかでも人気だったし、そのあとの「体積が~」なんて、自分の“ぽっちゃり”にも言葉をいろいろ変えて、自分なりに表現を変えて話しているので、そんなに心配してないです。なんていうんだろう、ものを多く語らなくても、ひと言で面白い。“見た目”に掛けた何か一言で見出しになるようなことができるから、長々としゃべるよりは短く決めたほうがいいですね。

 ――失礼ながらアイドル体形に戻さなくてもOK?
 
 道重:鈴木は初め、ちょっとずつぽっちゃりなり始めた時は「大丈夫?」って思ったんですけど、私も体重増えた時期あったし「思春期」なんだなと。アイドルの度を超えたと思ったこともあったけど、それによって名前を覚えてもらったり、みんなが鈴木の扱い方を分かってもらえてるのは凄すごくラッキーですよね。

 ――結果オーライ

 道重:鈴木も“ぽっちゃり”を自分の中で爆発させて、自分のものにしているから、良かったと思います。このままぽっちゃりでも愛されるし、もし、やせたとしてもきれいになったねと言われる。どっちでもいける。計算だったらすごい!

 ――サブリーダーで漫画好きの飯窪春菜は

 道重:オタクキャラもいじれるし、実は人をほめるのが得意。逆にほめられるのが苦手。飯窪をかわいいってほめると凄く顔を赤くするんです。いままで、見たことない飯窪が見られる。

 ――隣にいるとすごく心地いい?

 道重:淡々と人をほめられる。頭が良くて、いろんな言葉を知ってるから、スーッと人をほめられる。飯窪がほめてくれるから、私もすごく気持ち良く仕事ができる部分もある。受け答えの部分は、一番うまいんじゃないかな。コメントの一番最後に締めてほしいときは、飯窪がいいと思いますよ。

  ――王道アイドルっぽい工藤遥は

 道重:最近、ショートカットにして“イケメンキャラ”みたいな感じなんですけど、かわいいんです。12期が入ってきたことで、負けず嫌いな部分が出てきた。

 ――とっておきのネタを

 道重:ナルシストになってきたかも(笑い)。部屋に自分のポスター張ってるみたいなんですよ! それは知られたくないみたいなんですけど(笑い)。自分のタオルとかも飾ってるみたい。

 ――マスコミに対しても礼儀正しい
 
 道重:しゃべるとハキハキしてるから、そういう部分もいいと思います。

 ――バラエティーで「前へ前へ」の生田衣梨奈は
 
 道重:生田は人の目を気にするところがあるんです。人にどう思われているか、気にして目線が動く。それは、さゆもすごく気になっているんです。信念を持ってブレずにやってほしい。まあ、信念を持ってるとは思うんですけどね。

 ――度胸があるのかと思ってました
 
 道重:あと、トークはあえて振らない方がいいですね(笑い)。フリーにしたほうがいい。やる気がある時は自分から出てくるんです。だから、自分から出てきた時は「きょうはいいやつ(ネタ)があるんだな」と思うんです。
 
 ――「生田様」と言われるキャラですが

 道重:曲紹介の時は自分のパートだけじゃなくて、みんなのパートを紹介してほしいな。

――サブリーダーのセクシー担当・譜久村聖は

 道重:フクちゃんはおしとやかで、緊張してたりとか、記者がたくさんいると、かしこまってしゃべらなかったり、しゃべってもちゃんとしたことを言うけど、本当はすごく変わってる。カニをたくさん飼ってたりとか(笑い)。私も興味ないから、聞かないんですけど、カニが脱皮したことですごく喜んでたり。

 ――詳しく聞かせてください
 
 道重:「道重さん、すごいうれしいことあったんです! 写メ見てください!」というから、おいしいパンケーキでも食べに行ったのかなと思ったら、「なになに~?」って見たら、カニが脱皮した写真だったんですよ! 「もう、一生見せないで!」って言いました。まず、写メ見せる前に「カニです」って言って(笑い)。

 ――かなり変わってますね
 
 道重:あとはエレベーターのボタンの押し心地にこだわったりとか「このエレベーターのボタンはいいけど、会社のはよくない」とか。カチっていうのがいいらしい。そういうところを全然出さない。メンバーとか、ファンの前とか安心感のある時だけ。実はすごく面白いんです! 正統派と思いきや、ですね。