自宅に男を連れ帰り、帰宅した夫と鉢合わせになる前代未聞の不倫騒動で昨年10月13日から芸能活動を無期限休止していた元「モーニング娘。」の矢口真里(31)が23日、「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ)で1年5か月ぶりにテレビ出演をした。本紙は矢口が水面下で完全復活に向けた再生プラン「M計画」を進行中であることをキャッチ。芸能界で生き延びるためには課題である3つの「M」をクリアする必要があると感じているという。

 久々の矢口はややふっくらした姿で、長期休業明けとは思えないほど、冷静に受け答えした。番組は異例とも言えるロングインタビューだったが、肝心の不倫現場の真相には触れることなく、都合のいいことだけを話したという感は否めない。元・間男で現・恋人の梅田賢三(26)との交際宣言も法的に問題があるわけではないが、視聴者に好印象を与えられたかどうかは未知数だ。

 それでも復帰に向け動きだしたことは確かだが、矢口にはクリアすべき3つの「M」があった。まず1つ目は、この「ミヤネ(Miyane)屋」に出演することだった。ある芸能事務所幹部は「『ミヤネ屋』に出演したという意味は大きい。単なる『情報番組の一つに出演した』ではない」と明かす。

「矢口と元夫の中村昌也はお互いに大きな事務所同士。間男とのセックスを目撃されるという致命的ミスを犯した矢口に100%非があるので、復帰に際しては相手事務所に“筋”を通すというのが芸能界暗黙のルール。ミヤネ屋出演は、司会の宮根アナの後見人が芸能界のドンといわれる人物だけに芸能界の“交通整理役”に話を通したという意味を持つ」(前出幹部)

 この出演でとりあえず、芸能界では矢口に“石を投げる人間”はいなくなるというわけだ。

 次に矢口がクリアしなければいけないのが、現場レベルでの好感度を取り戻すこと。そのために「M(マゾ)行脚」だ。もちろんムチで叩かれることではない。「今回の肉食不倫をいろんな番組で、徹底的な“批判”をされたり、度を越えた“いじり”をされること」と言うのはキー局プロデューサー。

「ミヤネ屋でも矢口は『需要があれば』と各方面に呼びかけていた。もう矢口に『元モー娘』ブランドはなく、三枚目キャラで行くしか道はない。不倫をいじられるのはもちろん、落とし穴や熱湯風呂、ゲテモノ食いなど、何でもやるしかない。そこで信頼を勝ち取ることでキャリアを再スタートさせられる」(前出プロデューサー)

 そういう意味でも、今回のインタビューで、矢口はしたたかな一面を見せていた。休業中、世話になった人間にお笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳(40)の名前を挙げたことだ。「いま、女をいじらせたら、淳の右に出るタレントはいない。『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)で落ち目のグラドルやタレントをうまく笑いにして、さながら“田村再生工場”のよう。今回、名前を挙げたことで、淳との共演はすんなりいく。意地悪な見方をすれば、すでに2人の間では話ができているとさえみていい」(あるディレクター)

 最終的にはスポンサーの支持を取り付けるため、お茶の間の好感度が大切になってくる。そこで乗り越えなくてはいけない最後の「M」が「Masaya」、元夫・中村昌也(28)との共演だ。中村から公の場で「許し」を得ることだという。

「皮肉にも今の矢口を救えるのは中村しかいない。中村が『もういいよ。お互い芸能界で頑張ろう』となれば、世間も納得する。大団円で今回の『肉食不倫劇』に幕を下ろせるわけです。もちろん、中村にそんなことをする義理はないが、中村があえて損をすることで、いわゆる『男を上げる』ことにもなる。ただ、共演は矢口からは口が裂けても言えない。中村側の善意を待つしかない」(前出関係者)

 完全再生のためには3つの「M」を乗り切るしかない。