頭で瓦を割るCMが話題となっているアクション女優・武田梨奈(23)が本紙に“ドM告白”――。映画「少女は異世界で戦った」(27日公開)でアイドルとソード(剣)ファイターの二足のわらじを履く少女レイを熱演。核も銃もないパラレルワールドの平和を脅かす現実社会の侵入者との壮絶バトルを、吹き替えなしのアクションで迫力たっぷりに見せている。話題の瓦割りCMの裏話、さらには“プロレスデビュー”での快感まで明かした。

 ――「セゾンカード」のあのCMは驚いた。まさか頭で瓦割りするとは

 武田:15枚ですが、もちろん吹き替えなしですよ。首を振ると筋を痛めて危険なので、下半身を使うんです。ただ瓦割りをやった直後は痛くないんですけど、数時間後に頭がジ~ンとしてくる。最近は、歩いてるだけで「頭突きの人だ!」と言われますね。

 ――アイドルを仮の姿とする美少女戦士役でも吹き替えなし

 武田:監督には「高い所から飛び降りたり木に飛んでぶつかったり、ほかの女優さんがやらない危険なことをやりたい」と伝えました。衣装がミニスカートなので「パンチラさせるアイドルアクションでしょう?」とも思われがちだけど、パンチラなんて気にならないくらい本気で戦っている。

 ――アクションスターと、アイドル。最初になりたかったのは

 武田:小学3年生ごろから「モーニング娘。」のオーディションを何回か受けていたんです。ただ当時からアイドルっぽいしぐさが苦手でアイドルに向いていないと思っていたので、今回も恥ずかしかった。でも、劇中でファン役のエキストラの方々が一緒に歌って踊ってくれるのが気持ちよかった。アイドルという夢がかないましたね。

 ――空手の方は、父親のもとで10歳から始めて二段黒帯の腕前

 武田:中学でからかわれたこともあって、高校では周りに空手をやっていることを言わなかったんです。でも(主演を務めたデビュー作のアクション映画)「ハイキック・ガール!」でバレて、テレビで私がバットをキックで折っている映像が流れてからは、バットより硬い足だから「電柱」と呼ばれていました。

 ――女子扱いされなかった

 武田:廊下を歩いていたら後ろから男子に跳び蹴りされたり、冗談でケンカを売られたり(笑い)。虫が苦手で、虫とは戦えないのに「おい、ブリッコするなよ」って言われて。

 ――アクション俳優といえばジャッキー・チェンだが

 武田:私の武器は、ほかの女優さんにできないほど体を張ること。たとえ後ろ姿や手先しか映らないシーンでも、手先ひとつでも絶対に自分にしか出せないものがあると思うので、吹き替えをしないのはこだわり。ジャッキーのように炎に包まれたり時計台から落ちたり、カースタントとか死なない限り何でもやりたい。本当は高い所も苦手でビビリなんです。でもアドレナリンが出てくると、一気にオンになる。

 ――過去にはプロレスをやったことも

 武田:プロレスのドラマ(「ここが噂のエル・パラシオ」)をやった縁で、プロレス団体から「ぜひリングに上がってほしい」と言われて。武藤(敬司)さんとも対戦しました。空手ともまた違ってすっごい気持ちよかった。レスラーの方って変態ですよね、いい意味で! 私もやっていて快感でしたが、アクションにもMな人が多いんですよ。自ら痛いことをやるのはドMの人にしかできないですよね。リングも機会があればまた上がりたい。