本紙既報通り、テレビ東京・紺野あさ美アナ(26)が体調不良で事実上の休職状態だと、テレ東が先日認めた。仕事面の悩みで心身のバランスを崩し、回復の状態が心配される紺野アナに、「モーニング娘。」時代に同期だった高橋愛(27)がエール。千葉での出演イベント後に本紙取材に応じ、「こんこん(紺野の愛称)とメールしました」と明かした。

 テレ東の高橋雄一社長(62)は24日の定例会見で、紺野アナについて「疲労の蓄積による体調不良で自宅療養と聞いている」と明かし、復帰の時期は「近いうち」と時期を明言しなかった。

 事情を知る関係者によれば「紺野の休職は、予定によれば4月から1か月ほどということだった。だから早ければ、ゴールデンウイーク明けにも復帰ということになるのでは」とのこと。

 社長や広報担当者が「休職」という言葉を使わなかったのにも理由があった。

「例えば『休職』という言葉を公に使えば、必要以上に大ごとになる。職場環境に原因があるのではないか、という勘繰りも生まれるから。周囲はできる範囲でサポートしていたし、体調不良を引き起こした原因はイジメとか陰湿なものではないから」と同関係者。

 ただ、仕事上のストレスで想像以上に心のバランスを崩してしまっているようだ。「状況次第では夏ごろの復帰もあるかもしれない。最悪の場合、アナウンサーという立場ではなくなるかも」(同)との指摘もあり、このままテレビ画面から姿を消してしまう可能性もあるという。

 そんな窮状に胸を痛めているのが高橋だ。紺野アナとは2001年の「モー娘」オーディションで同期合格。5期メンバーとして活躍し、苦楽を共にした仲だけに「心配です」と顔を曇らせる。「こんこんは本当にストイックなんですよ。突き詰めちゃう性格というか…。(昔も)そうだった」

 モー娘時代の紺野アナは、当時からエース扱いだった高橋とは対照的な“落ちこぼれ”キャラ。どちらかといえば不器用で、人一倍の努力で補ってきたタイプだ。

 今回の休職劇も、女子アナとしての評価を気にしているのが一因となっている。

「だから、今は休む時期なんじゃないかなと思います。メールもしましたけど、『頑張れ』という言葉は使いませんでした。『ゆっくり休んでね』と。こんこんらしくマイペースでいいと思います」

 そう明かす高橋にとって、紺野アナの存在は「アナウンサーという、違う刺激になってます」とのこと。3年前にモー娘を卒業してからは舞台出演で女優経験を積み、9月には大分県宇佐市を舞台にした初主演映画「カラアゲ☆USA」の公開が控える。

「いろんな人を演じられるのが(女優の)魅力。憧れは松たか子さん。舞台やテレビドラマ、映画と見せる顔が全然違う。引き出しが多い。たくさん勉強していきたいですね」。自身の目標を語る高橋にモー娘時代について聞くと、「あの経験は本当に大きかった。あれがあったから、今の自分がある」と力強く答えた。

 それは紺野アナも同じはず。同期のエールが届くといいが…。