酒気帯び運転でひき逃げ事故を起こし起訴された元「モーニング娘。」の吉澤ひとみ被告(33)は28日、所属事務所を通じ「芸能界から引退する」と発表した。

 吉澤被告は直筆の署名入りファクスで「私、吉澤ひとみは、この21日間独りでこれまでの人生を振り返り、自分自身と向き合う中で、自分の弱さと未熟さを自覚しました。今回の私の行動は、決して許されることではありません。なにより、怪我をされた方々に深くお詫び申し上げます。そして、一日も早く回復され、元の生活に戻れる事を心から祈っております」と謝罪。今後について「今後は自分が犯した罪を償い、一社会人として母として恥ずかしくない行動ができるよう、一歩一歩進んで参ります」とし、「また、今まで18年間お世話になった芸能界からは引退致します」と発表した。

 引退を決断した吉澤被告は「今回の件で、ご迷惑をおかけした全ての関係者の皆様にも心よりお詫び申し上げます。今日まで応援し支えて下さったファンの皆様、ご支援いただいた皆様には、裏切るような結果となってしまったこと、本当に、本当に申し訳ございませんでした」と締めくくった。

 所属事務所は「本日、弊社は所属タレントの吉澤ひとみより、芸能界から引退したいとの申し入れを受けました。この申し入れを受け、吉澤ひとみと弊社で締結された専属マネージメント契約を本日付けで解除致しました」と契約解除を発表。「弊社と致しましても、今回の事件の社会的影響の大きさを認識しており、本人と面談し、その意向を確認したうえでこの結論に至りました」と説明した。「デビュー以来18年、この間にお世話になっや関係者、ご声援くださったファンの皆様には、このような結果となり、誠に申し訳なく感じております。心よりお詫び申し上げます」と謝罪し「今後は社員、所属タレント一同、再発防止に、より一層努力して参る所存でございます」としている。

 起訴状などによると吉澤被告は、6日朝に東京都中野区で自動車を運転中、赤信号を無視して時速86キロで交差点に進入。通行人をはね、そのまま走り去った。約15分後、自ら通報して現場へ。呼気検査で基準値の約4倍に相当するアルコールが検出された。26日、自動車運転処罰法違反(過失傷害)と道交法違反の罪で東京地検が起訴。27日に保釈保証金は300万円を払い保釈された。