吉澤ひとみ被告を待つ「アルコール依存」との闘い 専門医は「彼女は依存症」

2018年09月28日 16時30分

20日超の拘留でやつれたような顔つきだった吉澤ひとみ被告

 酒気帯び運転でひき逃げ事故を起こし、自動車運転処罰法違反(過失傷害)と道交法違反の罪で東京地検に26日起訴された元「モーニング娘。」の吉澤ひとみ被告(33)が27日夕、保釈されたが、心配されるのは酒豪として知られた吉澤被告の飲酒についてだ。

 吉澤被告は今回の事件時、呼気1リットルあたりの基準値0.15ミリグラムの約4倍にあたる0.58ミリグラムのアルコールが検出された。当初は「(事故の約7時間前の)深夜0時ごろまで、缶酎ハイ3缶」としていたが、その後「焼酎のソーダ割りも2杯飲んだ」と追加供述。検出されたアルコール量との“誤差”や飲酒時間の疑念が生じている。

 アルコール依存症が疑われてもおかしくないが、ブログ「プラセボのレシピ」で、依存症治療の情報発信を行う精神科専門医の山下悠毅氏は「彼女はアルコール依存症です。精神科の診断基準では、お酒を飲んだ際に周囲から批判を受けたことがあるのに断つことができない、飲酒をした際に社会的な問題行動を起こしたことがある、この2点を満たした時点でアルコール依存症と診断され、最近ではアルコールの使用障害と呼ぶことが多い」とした。

 吉澤被告は保釈後「体調検査のため、都内の病院に向かった」(事務所)という。今後は治療を行うとみられる。

 山下氏は「仮に入院したとしても治療効果は乏しいと言わざるを得ません。アルコール依存症という病気はお酒が手に入らない環境では、飲みたいという渇望が消失するため、それで治ったと勘違いしてしまうからです。アルコール依存症には『奈良漬(酒漬け)にした瓜は、元の瓜に戻せない』という格言があるのですが、アルコール漬けになった脳も元に戻りません。治療は生涯の断酒しかないです」と語る。

 治療には「抗酒剤」という、体内にあるアルコールを分解する酵素の働きをブロックする薬があり、服用すれば、酒を受け付けなくなるという。