あなたのPC、スマホが犯罪に利用される?猛威振るうウイルス

2017年10月04日 08時00分

 セキュリティーソフト「ノートン」が先日、世界中で猛威をふるうマルウエア(コンピューターウイルスなど悪意を持ったソフトウエア)の一種である「ボット」の脅威を発表した。

 ボットは、知らない間にパソコン、スマホ、タブレット端末などのデバイスに侵入し感染する。感染したパソコンなどは、サイバー犯罪者に好きなように操られるため「ゾンビマシン」と呼ばれる。

 サイバー犯罪者は多数のボットを集めた「ボットネット」を形成。数百台単位から数十万台のデバイスを操る大規模なものもある。ボットは潜伏するので、ゾンビマシンの所有者は、操られていることに気づけない。

 サイバー犯罪者はボットネットを悪用し、スパムメールやマルウエアを拡散、ネットバンクやクレジットカードなどの個人情報を盗んで不正送金、クリック詐欺を実行、DDos攻撃を行って官公庁や銀行、大企業などのサーバーをダウンさせる。あらゆるサイバー犯罪を、他人のパソコンなどを操って行うのだ。

 ボットを含めたサイバー犯罪による被害はすさまじい。英・ロイズ保険組合は、サイバー攻撃によるビジネスへの被害額を年間4000億ドル(約45兆円)とした。個人の被害まで合わせると、とてつもない額だろう。

 ボットの侵入経路は、スパムメールの添付ファイルを開いたり、スパムメールの中のリンク先から感染することになる。

 ノートン広報部は「2016年に世界中でボットに感染したデバイスは新たに670万台。潜伏期間は平均51日間です」と説明する。

 また、現代人のライフスタイルがボットをはびこらせることになるという。

「スマホ中心で、パソコンを使わなくなっています。たとえば、年賀状を作るためにと、半年ぶりにパソコンを立ち上げ、セキュリティーソフトが更新されていなかったり、それどころかセキュリティーソフトが期限切れになっている状態で、メールやウェブを見て、ボットなどに感染してしまうんです。パソコンを立ち上げたら、まずセキュリティーソフトを最新版にアップデートしてから、ウェブを見るようにしてください」(同)

 知らぬ間に犯罪行為に加担させられないよう注意だ。