イロイロなことがあった2016年の芸能界だが、地下アイドルのジャンルをけん引したのは、やはり史上最強の地下アイドル・仮面女子だろう。ここでは1年間で仮面女子として話題になったニュースをまとめて紹介していく。

 2015年11月に、地下アイドルとしては異例のさいたまスーパーアリーナ公演を行った仮面女子。16年はグループとしてはもちろん、各メンバーにもしっかりとスポットが当たるようになった一年だったといえるだろう。

 中でも特筆すべきなのは、東大出身地下アイドルという異色の経歴を持つ桜雪(仮面女子・アリス十番)。このギャップが大きな話題となり、クイズやバラエティーなどテレビ番組に数多く出演。他にも自身の体験を基にした受験本「地下アイドルが1年で東大生になれた! 合格する技術」を発売したり、小池百合子東京都知事の政経塾“小池塾”にも参加するなど精力的な活動が目立った。

 グラビアアイドルとしても人気の“神乳Gカップ”神谷えりな(仮面女子・スチームガールズ)は、「I LOVE えりにゃん」「甘神様」と2枚のDVDをリリース。3月からは神谷の地元・静岡の静岡放送(SBS)で毎週水曜オンエアの「超ドSナイト アイドルBINBIN!GO!」にMCとして出演し、体当たり取材を敢行している。11月には2度目となる目の手術も成功。17年もそのダイナマイトボディーで楽しませてくれるに違いない。

 そして月野もあ(仮面女子・アーマーガールズ)は「ずっと夢だった」というアニメ声優の世界への扉を開いた。TOKYO MXで10月から放送していたアニメ「TO BE HERO」でヒロイン・ミンの声優に大抜てき。さらには11月公開のアニメ映画「CYBORG009 CALL OF JUSTICE」の宣伝大使を務め、予告編で全キャラの吹き替えにも挑戦している。月野にはベースギターや空手といった趣味もあり、それらについても今後注目が集まっていくかもしれない。

 このようにメンバー個々のめざましい活躍が続く中、グループの活動で世界中の脚光をあびたのは米国の新大統領に決まったドナルド・トランプ氏の応援歌を歌った「トランプ仮面」だ。動画を投稿した4月の時点では一時的な話題にすぎなかったが、11月のトランプ氏勝利を受けて再度注目が集まり、再生回数は100万回の大台を突破した。

 さらにグループの活動として、「アリスフィルムコレクション」というプロジェクトを立ち上げ、映画事業にも進出。アリスプロジェクト所属のアイドルたちが女優として出演し、女の子の輝きや美しさ、悩みや痛みを体当たりで演じている。各地の映画祭にも積極的に出品しており、17年も彼女たちのアイドルの側面とは違った魅力を感じることができるはずだ。

 そして、12月には大阪に「仮面女子シアター」をオープンさせるなど、グループの認知度を高めるための展開もしっかりと行っている。

 17年1月3日には新曲「仮面大陸/ISUMI」をリリース。15年1月1日に発売した前作「元気種☆」はオリコン週間シングルランキングでインディーズ女性アーティストとして史上初の1位に輝いており、2作連続1位という偉業を達成するのか、17年も引き続き仮面女子から目が離せない一年になりそうだ。