【“飲みカワ”アイドル中村静香「チョイ呑みおやじキラー」(1)】ゴッドタンの「飲みカワ」に出演したのは24歳ぐらいでしたかね。番組に呼ばれた時は「なんで私なの?」って不思議でした。全然「お酒キャラ」じゃなかったし、事務所の中でも「おとなしいキャラ」って感じでしたから。それまでは梅酒とか、カシスオレンジとかジュースみたいな甘いお酒ばっかり飲んでいて「ビールなんて苦くて飲めません!」みたいな、スロースターターでした(笑い)。ビールを飲めるようになったのも24歳ぐらいです。

 番組出演には「お仕事でお酒なんて飲んだらどうなっちゃうんだろう?」という不安もあったんですけど、最終的には自分の中で「とりあえず番組に出演して、飲んでみなきゃわからない!」って、腹をくくるというか、変に“男前”な部分が出ちゃったんですよ。それで飲んでみたところ…開花しちゃいましたねえ~(笑い)。この企画に参加できたのは、本当にありがたい巡り合わせでしたね。

 それで「飲みカワ」の第1回で優勝したんです。もちろん、その放送も見ましたよ。でも自分の酔っ払った姿を見るなんて「恥ずかしさ」しかないですよ(笑い)。

 自分の酔っ払っていく姿を1から10まで見るのって、恥ずかしさしかないです。なんとか優勝できたからよかったものの、いや~恥ずかしいですね。あの姿、かわいいですかねえ、いや~。自分の中では「やっちゃった」って感じです。その姿が男性から見て、かわいく映っているのであれば、まだ救いですね。

 出演者の方からうれしい言葉もありました。第3回の時、酔っ払ってソファから転げ落ちる姿を見て、劇団ひとりさんが「(笑いの神が)降りてきたね」って。ソファから転げ落ちるのは、私の中でもまったく計算外だったんで。

 それでもやっぱり、酔っ払っている姿を見せるのは恥ずかしいです(笑い)。まあ、否定されずに誰かが認めてくださったというだけで、良かったのかな。どの現場に行っても「飲みカワ、見ましたよ」って声を掛けていただけるし、印象的に残っていることもあります。事務所の女性スタッフさんが「すごく落ち込んでいる時は静香ちゃんの『飲みカワ』を見て元気を出しているよ」って。私も「人の役に立ってるんだ! お酒を飲むことが人の役に立つんだ」って驚きがありました。こういうふうに言われると本当にうれしいですね。

 この「飲みカワ」に出演したことでお酒に関するお仕事が増えたんですよ(笑い)。

☆なかむら・しずか=1988年9月9日生まれ。京都府出身。2003年、オスカープロモーションの「第9回全日本国民的美少女コンテスト」で決勝進出。アイドルユニット「美少女クラブ21」のメンバーとして活動開始するとグラビアアイドル、女優業と活動の幅を広げる。バラエティー番組「ゴッドタン」で飲み姿のかわいさが反響を呼び「お酒好きアイドル」としても活躍。現在はドラマ「毒島ゆり子のせきらら日記」(TBS系)に出演中。T163・B88・W60・H86。