「仮面ライダードライブ」(テレビ朝日系)でヒロイン・詩島霧子役を演じ話題の女優・内田理央(23)が27日に3年半ぶりの写真集「Magical」(ワニブックス)を発売した。自身の考えも反映された作品の解説から、ライダー出演前には芸能界引退も考えたことなど、役柄とは対照的な素の内田に迫った。

 内田演じる霧子は格闘技、射撃の腕も一流で恐ろしいほど笑わないツンデレな美女。ゆるい雰囲気の普段の内田とはタイプが真逆だ。

「キャストやスタッフさんにも『霧子の時はいいけど〝だーりお〟の時はヘッポコだね』って言われます(笑い)。身体能力が高い役なんですけど、私自身は運動が苦手。クランクインしてすぐに走るシーンがあったんですけど、イメージと違ったみたいで現場がざわつきました。写真集のイベントがあるんですけど、役柄と違うのでファンの方にびっくりされるかも」

 デビュー直後からはグラビアアイドルとして活動。写真集ではセーラー服からビキニ、下着姿も披露している。

 役柄の霧子、普段の内田の姿とも、違ったセクシーな魅力を見せており「霧子を演じるときは制服を着ているので、グラビアをやっている私を知らない人は写真集を見て『えっ、脱いでる』ってびっくりするかも。お子さんが見ると衝撃的なので、見られないようベッドの下に隠してください」と笑う。

 打ち合わせ段階から参加した写真集では、生い立ちから親友のことまで、普段言わないプライベートの部分を明かしたロングインタビューに、大好きな漫画とフィギュアがあふれる実家の部屋も初公開。「幻想的で魔法にかかったような世界観。自信作です」と胸を張る。

 5月6日には写真集の発売記念イベントが行われるが、整理券配布はすでに終了し好評のため急きょ追加券の配布が決定した。改めて人気の高さを示したものの、当の本人はいまだその人気には半信半疑。

「撮影が始まってからファンの方と触れ合う機会がないので実感がない。整理券は完売ですけど、来てくださらなかったらどうしよう。みんな当日おなか痛くなるかも。世の中何があるか分からない。油断はできない」と妙に心配を募らせ、周囲を笑わせた。

 自他ともに認める独特の感性の持ち主。新たに発足したホームページ「だーりお共和国」では、写真やファンの意見を聞く〝目安箱〟に加え、自身で描いたイラストも公開する。一見ゆるい絵柄の中に底知れぬ狂気をはらむイラストはインパクト大。「絵のイベントをいつかしたいです。書きためてはいるんですけど、なかなかみなさんに見せない。絵に対するみなさんの反応を聞きたい」という。

 取材中も常に明るい笑みを浮かべる内田だが、ライダーのヒロイン役に決まらなければ、芸能界を去ることを考えていた。

「18歳でデビュー。23歳が社会人になる年だったので区切りと考えていて、もし、自分の納得のいく仕事ができなかったら辞めようとはずっと考えていた。辞めたら就職するつもりでした」

 そんな中で決まった大役。内田自身も「運命」を感じており「また新たな道が開けたと思う。このお芝居をきっかけにいろんなものに挑戦したい。今は笑わない役なのでコミカルな役だったり、悪い役だったり。表現することで、社会に貢献していきたい」と意欲を見せる。

 ライダーをきっかけに〝変身〟した美女の活躍に期待したい。

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