新進お笑いコンビ「8・6秒バズーカー」が10日、都内でアニメ映画「新劇場版『頭文字D』Legend2―闘走―」(5月23日公開)の公開アフレコを行った。

 2人はギャラリーの“お兄さん”役で出演。はまやねん(24)は「出演した秒数は8・6秒と言いたいが、実際は15秒。セリフは2言だったが、僕の気持ちが乗ってなかったのか20回取り直した」と苦笑した。

 続けて「お給料は3倍くらいになった。いい会社。本心で真実を言った。でも、もう給料の話はやめましょう」とコメント。

 一方の田中シングル(24)は「1年目でこれだけもらえるとは。もっと上がると先輩方にはいわれているが、いま車を買うなら100年ローンじゃないと。僕らが給料を期待するのはやめたんで、記者さんもやめましょう」と笑いを誘った。

 所属の吉本興業は“シブチン”で知られ、タレントのギャラの取り分は10分の1。昨年末のブレークから休みナシ、睡眠2~3時間で日本中を飛び回りながらも、1月は4万円、2月は8万円の月給だったとか。だからといって会社批判をすれば、先輩のエド・はるみ(50)のように干されてしまう、ともっぱらの噂。

 田中は「先日、映画祭で沖縄に行った際、仕事の終わる時間が早くて睡眠時間が取れた。周りから顔が変わったといわれる。温かい白ご飯がおいしいということに改めて気付いた」と話すが、忙しすぎて肉体的にも精神的にも相当追い詰められていたのだろう。

 同作品は講談社「ヤングマガジン」創刊35周年を記念して製作された。日本のみならずアジア圏でも絶大な人気を誇る。

 コミックスは累計約5000万部を売り上げ、アニメ、映画、ゲームも大ヒット。主人公が駆るトヨタのFR車AE86は「伝説の名車」と呼ばれ、中古価格が高騰するなど社会現象にもなった。