アニメ監督・伊藤智彦氏&アイドル青山ひかるが振り返る2014年アニメニュース

2015年01月03日 16時00分

 変わり行くアニメ業界 伊藤監督「3Dをやりたい」

 ――今年ですとジブリの製作部門解体のニュースがありました。鈴木敏夫プロデューサーは製作部門はこれからは東南アジアに拠点が移ると発言していますが。

 

 伊藤:既に東映アニメーションはフィリピンにアウトソーシングしてます。

 

 青山:ワンピースがそうですね。

 

 伊藤:別の会社はベトナムやタイに目を向けています。

 

 ――アニメの監督は下積みをへて監督になるように思っていたのですが、その部分が海外に行くのはどうなんでしょう。後進が育たなくなりませんか

 

 伊藤:今はその手段を取らなくても、ネットからうまいアニメーターが出てきてはいますね。

 

 青山:ピクシブからも人気のフリーのイラストレーターさんも登場してますね。そういうネット発の方が多くなった気がします。

 

 ――海外ドラマだと「ハウス・オブ・カード」のようにネット独自で全部話を出す形もあります。製作の余裕も少しはできるかもしれませんが

 

 伊藤:アニメを見る層は変わらないですね。アニメのコアユーザーはニコニコ動画の会員なってますから、そういうやり方もありです。でも制作時間はどうでしょう。日本の人は時間を与えただけ食いつぶすんで変わらないですよ。2年の時間を与えたら、最後の3か月まで何もしないですよ。2001年に公開された映画「ファイナルファンタジー」は日本のアニメーターを高給で雇って、ハワイに連れて行って完全拘束してやったんですけど、全然仕事をしなかったと聞ききました。海外はどうか分からないですけど、日本のアニメ関係者はそういう風にやってもだめです。自分を律してやれる人はいないです。仮にそうやってできる人がいても、会社が別のラインの仕事を突っ込んだりもしているので、環境的にも難しい。

 

 ――仕事をギリギリまでしない。うーん耳の痛い話です

 

 伊藤:ただ3D。ポリゴン・ピクチュアズさんは別です。だから3Dをやりたい。ポリゴン・ピクチュアズさんや、デジタル・フロンティアさんから仕事ないかなと本気で思ってます。

 

 ――以前、風立ちぬの鼎談をした際に「ジブリのスタッフは特殊」との話も出ました。ジブリの解体で人は移っているんですか

 

 伊藤:細田守監督の新作「バケモノの子」(7月11日公開予定)の美術監督3人は元ジブリの方たちですよね。動画からも何人か引き取っていると聞きました。