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【佐賀県神埼市長選】大仁田氏が“邪道”に負けた


4年後のリベンジを誓う大仁田氏

 邪道が“邪道”に苦しんだ。15日に行われた佐賀県神埼市長選で元プロレスラーの大仁田厚氏(60)は8025票で、現職の松本茂幸氏(67)の9002票にあと一歩及ばず涙をのんだ。2010年の長崎県知事選に続く敗北となったが、4年後の再チャレンジを宣言した。そのためには乗り越えなければならないことがある。選挙中、邪道を苦しめ続けたネガティブキャンペーンだ。

 午後10時過ぎに敗北が分かると、黒いスーツを着た大仁田氏は支援者にあいさつ。「やはり地方は厳しい。そこで神埼のトップセールスマンとして皆さんのために働こうと思ったのですが、こういう結果になりました」と淡々と話した。

「しかし、神埼もそろそろ変わらないといけない。今後の神埼のことを思うと、4年間どうしていくのかな」と神妙な表情に。そして、支援者の期待に応えるかのように、「『大仁田厚、4年後やるのか』と聞かれるでしょう。私はこの神埼市に住み、4年後も戦うことをここに誓います。そのときは絶対にしがらみのない、市民が主役の神埼市を作ります」と絶叫。支援者も拍手で歓迎した。

 今年1月に東京から神埼に移り住んで約3か月。4年前の市長選は無投票で終わった地で、よそ者の立場で出馬表明しただけに、風当たりは強かった。陣営関係者は「脅しの手紙が支援者に届いたことがありました。大仁田を応援することは君にとってマイナスになるみたいな内容で、もちろん誰が書いたかは分かりません。警察には一応相談はしました」と明かす。

「神埼市民から白い目で見られる」「やっていることをやめないと、またよくないことが続きます」という趣旨の、まるで村八分にするぞと言わんばかりの手紙だったというのだ。

 8日の告示当日もなぜか選挙カーのタイヤの空気が抜けていたことがあった。「前日の夜までは何の問題もなかった。ところが朝になると、空気が入っていないんです。パンクではありませんでした。誰かがやったのではというわけではありません。たまたまということもありますから。ただ、これも警察に相談しています」(前出の陣営関係者)。出ハナをくじかれたのは間違いない。

 それだけではない。大仁田氏本人を誹謗中傷する怪文書まで、ばらまかれた。「口にもできないほどひどい内容です。告示以降も止められず、ずいぶん拡散してしまいました。私どもとしては相手にしないという対応をしました。選挙への影響はあったかもしれません。しかし、それで負けたという言い訳にはしたくない」(同)

 大仁田氏も告示前に「事前に聞かされてはいたが、ネガティブキャンペーンがひどいよ」と嘆いていた。だからこそ「きれいな選挙をやろう」とクリーン宣言。かつては邪道としてプロレスのリングで、有刺鉄線バットやパイプイスを片手に暴れまわったが、こと選挙においては徹底的に“脱・邪道”を貫いていた。

 今回のネガティブキャンペーンを仕掛けたのが誰かは分からない。しかし、4年後も市長選にチャレンジするとなれば、同じことが起きないとは言い切れない。投票率は選挙になった8年前に比べて約10ポイント下回る過去最低の65・80%。ネガティブキャンペーンの影響は否定できない。

 大仁田氏は「しがらみや利権の人たちに負けたとは思わない。4年後の今日、みんなでバンザイしましょう。明日から胸いっぱい戦います」とさっそく決意表明を行った。4年間で市民の信頼を獲得すれば、ネガティブキャンペーンは敵ではなくなる。 

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