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大学生と駆け落ち「元電波子17号」叩きの危険性


電波子17号(1994年7月撮影)

 21歳大学生との駆け落ちが波紋を広げている元アイドル「電波子17号」で現在は一般人の41歳主婦の騒動はどう解決すべきなのか。ワイドショーなどでは「子供の奨学金を資金に駆け落ちなんてあり得ない」「相手の大学生にも責任がある」などと様々な批判が上がっているが、警視庁元刑事で犯罪心理学者の北芝健氏が「あまり2人を追い詰めない方がいい」と警鐘を鳴らした。

 騒動は、失踪した主婦の家族が捜索のためにSNSを通じて情報提供を呼びかけ、世に広がったのがきっかけだった。今年2月の終わり、夫と4人の子供を持つ主婦は夫に浮気を疑われたことでパジャマ姿でスマートフォンも置いたまま失踪。その後、大学生の息子の奨学金200万円あまりを引き出したことも明らかになった。

 駆け落ち相手の大学生は有名私大に在籍し、本紙既報のように「かくれんぼサークル」という一風変わったサークル活動を行っていたことも話題となった。構図としては「家族を捨てて若い男と逃げ出した妻」「主婦を連れ去った大学生」として、2人ともバッシングの対象となっている。

 今回の騒動について北芝氏は「こういう案件では警察はそれほどアテにはならない。現在の社会において、SNSで情報提供を呼びかけるのは非常に有力なツールであると思います」と主婦の家族によるSNS活用自体に理解を示した。

 一般的には、失踪した人物の“アシ”が付くのは、公的機関からが多いという。「例えば、住民票を移す場合とか、保険証などを使うケースなど。そういうところからたどっていけば見つかるケースもあります」(北芝氏)

 また、知人から発覚するケースもある。「逃げる場所に困った時にはまず、知人に連絡することが多い。そこからアシが付くこともあります」(同)

 だが、失踪する人物が事前に計画して逃げた場合には、探すのは相当困難を極めるという。

「計画的に少しずつ準備を進めていたケースではなかなか見つからないですね。逃げた人間は基本的に家を借りられないので、都市部のビジネスホテルやドヤ街の宿に逃げ込むケースが多い。そういう場所は基本的に他人に無関心なので、バレることは少ない。英国人女性リンゼイ・アン・ホーカーさん殺人事件で逃亡していた市橋達也受刑者(捜査員の訪問で自宅を飛び出し、約2年7か月後に逮捕)も、当初は整形もせず、ただメガネを掛けただけでドヤ街に潜伏していた。なかなか、見つからないようです」(北芝氏)

 次に、逃げるのも資金が必要となる。家族から公開された情報では、2人は200万円を持ち、すでに1か月ほど生活している。北芝氏は「ホテル暮らしなどをすれば、資金はすぐに底をつきます。例えば、女性なら“熟女パブ”などで働くことも多い。化粧もするし、夜の仕事なので、素性が分かりにくいですからね」と話す。

 今回のケースでは主婦が夫に浮気を疑われたことで、衝動的に駆け落ちし、計画的ではない。逃げ場所や生活に困っていることも推測できる。
 それだけに、北芝氏は「あまり追い詰めすぎると衝動的に命を絶ってしまうおそれがあります。若い男性が思い詰めて、自死してしまうこともある」と警鐘を鳴らす。

 SNS社会となった今、相手の大学生の素性や写真がネット上にさらされ「凶悪犯でもないのにやりすぎでは」との批判もある。大学生や主婦の側の言い分も明らかになっておらず、事情を知らない他人がSNSで2人を追い詰めている部分もありそうだ。2人も当初は短期間で元の生活に戻るつもりだったが、ここまで騒動が拡大し、戻るに戻れなくなっている可能性もある。

 主婦の息子のツイッターには「お母さんと○○くん 人間誰しも間違えがあるから、お父さんが話し合いたいと言っています。実際に会って話すのが厳しいなら公衆電話からでいいから連絡してほしいとのこと。連絡待ってます」(原文では○○は実名)とのメッセージが残っている。

 北芝氏は「若い男性が年上の女性と逃げた時には、まず、男の方が情熱が冷めることが圧倒的に多い」と話す。2人に逃げ道を残すのも大事だろう。

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