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ダイアモンド・ユカイが語る“新御三家”郷ひろみ・西城秀樹・野口五郎のすごさ


左からユカイと森重

【ダイヤモンド・ユカイの昭和ロックを語る時が来た!】ジュリーとショーケンは日本の歌謡界におけるロックスター的なアイコンだ――。前回、そう熱弁した「レッド・ウォーリアーズ」のボーカル、ダイアモンド・ユカイ(55)と「ZIGGY」森重樹一(54)。特に、森重のジュリー愛が爆発したが、今回はユカイがあのアイドルを語る。リスペクトが止まらない!

 ユカイ:森重はジュリーのこととなると熱く語るね。研究家気質だからね。

 森重:俺は勉強家じゃないから研究ってわけじゃないよ。ただ感覚で「なるほどね、これいいね」って俺の中に入ってくる音楽の、その入ってきた理由を知りたいだけ。ジュリーとショーケンに関しては、なぜ愛されたかの構図をどうしても知りたかった。

 ユカイ:研究家だよ。だから「GLORIA」は売れるべくして売れたんだよ。歌謡曲もポップスもちゃんと研究してたから。

 森重:歌謡曲を表面的なもので片付けちゃダメだよね。ユカイ君とも話をしたけど、そんなもんじゃないよ。

 ユカイ:前回、新御三家の話が出たけど、新御三家も音楽的にはすごいよ。「アイドル」という視点だけでは語れない人たちだよ。

 F記者:念のため、新御三家とは1970年代にトップアイドルだった郷ひろみ(62)、西城秀樹(62)、野口五郎(61)の3人のことです。

 森重:一人ひとりが今でもすごい。郷さんなんてしっかり独自の世界を築き上げてるものなぁ。

 ユカイ:西城さんと野口さんについていうと、実はロックへの強い思いを持った人なんだよ。西城さんはデビュー前にバンド組んでドラム叩いてた人でね。アイドルとしてデビューした後、サポートバンドにギタリストの芳野藤丸さんたちを起用した。後に「SHOGUN」を結成した人。

 F記者:松田優作主演ドラマ「探偵物語」(79年)のオープニング&エンディング曲の!

 ユカイ:そう。藤丸さんは高校時代に米サンフランシスコを放浪して、ヒッピーコミューンにも出入りしていたような、本場を知ってる人でね。ギターがめちゃカッコイイ。

 森重:うまいよね。売れっ子セッションミュージシャンだったよね。

 ユカイ:西城さんが「ロッド・スチュワート・アンド・フェイセズ」武道館公演(74年)を見に行った時、前座のジョー山中さんのバンドでギター弾いてたのが藤丸さん。そのプレーを見た西城さんが、後日自ら「バンドをやってほしい」と藤丸さんにお願いした。俺、家に遊びに行って話したこともあるんだけど、西城さんはそういうロック志向の人なんだよ。

 F記者:西城さんのライブアルバム「ビッグ・ゲーム79」を持っているんですが、キッス、クイーン、ロッド・スチュワート、さらにキング・クリムゾンの「エピタフ」まで歌ってて驚きました。

 ユカイ:バンドメンバーの影響もあったと思うけど、そのラインアップにもロック志向が表れてるね。西城さんは時代が違えば、ZIGGYやレッズみたいなバンドをやっていたと思うよ。

 森重:ロックバンドという選択肢がない時代、プロとして歌うなら歌謡曲の歌手になるしかなかった。それで大きな成功を収めたんだからね。今、そのすごさがわかるね。

 ユカイ:野口さんも、最近お近づきになって、知れば知るほど驚いた。70年代から卓(ミキシング・コンソール)を自宅に買い込んで、ミックスを自分でしてたんだ。楽器もできるから、自分でドラム叩いて、ギターとベース弾いて、歌も入れて、それを自分でミキシングする。卓までいじれるなんて、こんなオールマイティーなミュージシャン、いないよ。最新の卓も知り尽くしてる。それぐらいすごいの。

 F記者:野口さんのそういう側面は全く知りませんでした。

 ユカイ:よっちゃん(野村義男)がアイドルからギタリストとしてのし上がったけど、野口さんはよりマニアックでオールマイティー。

 森重:ラリー・カールトン(ジャズ、フュージョン界の大物ギタリスト)とか、そっちの世界にどっぷりハマって、そういう音楽を作られてた時期もあったね。

 ユカイ:野口さん、ギターめちゃうまいからね。

 森重:新御三家はアイドルから身を成した人の方法論。ジュリーの方法論は、自身がいたバンド「ザ・タイガース」から来てるから、バンドに置き換えられる。

 ユカイ:やっぱりさ、ロック=バンドなんだよな。

(次回、2人はイカ天とバンドブームをどう見た?)

☆もりしげ・じゅいち=1963年8月28日生まれ。東京都出身。84年にZIGGYを結成。88年にリリースした「GLORIA」が大ヒット。昨年、メジャーデビュー30周年を迎えた。今春、ツアー「TEENAGE LUST」を行う。

☆ダイアモンド・ユカイ=1962年3月12日生まれ。東京都出身。86年にレッド・ウォーリアーズでデビュー。89年に解散後、数度再結成。ソロとしてのカバーアルバム「Respect III」、著書「タネナシ。」「育爺。」が発売中。2015年に織田哲郎と結成したバンド「ROLL―B DINOSAUR」のセカンドアルバム「SUE」が発売中。

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