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古川雄輝 新作「風の色」で体張った水中撮影「体調を崩しました」


古川雄輝

 こんなに大変な撮影はこれまでなかった――。映画「風の色」(26日公開)で主演した俳優・古川雄輝(30)が、撮影の裏話を明かした。「猟奇的な彼女」などで知られる韓国の巨匠クァク・ジェヨン監督(58)のもと「1人2役」「マジシャン」「温水なしの水中撮影」などの課題を乗り切ったのか。

 ――1人2役は

 古川:初めてですね。でも(2役の間で)それほど大きな差やテンションの違いを出さなくてもいい、とのことだったので演じやすかったです。

 ――マジックが巧みだ

 古川:実はそれほど練習する機会がなかったんです。作品に入る前に、2、3度Mr.マリックさんの事務所で基礎的な部分しかできませんでした。映画内で披露しているマジックは、撮影する20分くらい前に教わったものをそのまま行っている形です。その日どのマジックをやりたいのかが監督の頭の中にしかなく、演者さんやエキストラさんの初めて見るリアクションを撮りたいとのことで、リハーサルもなく本番で見せたり。

 ――それは大変だ

 古川:マジシャンぽい見せ方というのを自分なりに研究しました。例えば手の動きなら息をふっと指に吹きかけたり、いきなり手を開かずに1本ずつ出してみたりとか。

 ――出来上がった作品を見て、マジシャンらしさは

 古川:あの…大丈夫かな、と。

 ――一番大変だったのは

 古川:シーン的には水中の脱出マジックが大変でした。チェーンも本物を巻いて撮影したんですが、息が切れるギリギリまで入って、チェーンが万が一ほどけなかったら本当に死んじゃうので…。

 ――自分で行った

 古川:水深5メートルくらいあったのですが、ほとんど自分で演技してました。本当は温水で行うところを手違いで真水が用意されていたんです。お湯を浴びながらじゃないと入れないぐらい寒いんですが、出たり入ったりを一日中繰り返しました。終わった後には片頭痛のような感じになり、体調を崩してしまったんです。

 ――過酷だ

 古川:今までの作品の中でダントツで大変でした。これを超える作品はたぶん出てこないんじゃないかと思ったくらいです。

 ――役者泣かせの監督

 古川:いろんなタイプの監督さんがいるんですが、ジェヨン監督は少し特殊。普通は助監督さんに聞けば、次何するか大体わかるのですが、ジェヨン監督は監督の頭の中にしかなくて、誰も何をやっているのかわからない。一日終わった後に監督が編集して見せてくれて、そこで皆何をやっていたのか理解する。

 ――どこを見てもらいたい

 古川:やっぱりマジックでしょうか。本当に俺がもぐっているんだよ、と(笑い)。あと監督は景色をものすごくきれいに撮られる方なので、流氷など美しい映像がたくさん出てきます。また日韓合作なので世界観も日本離れしていて独特。SF的ラブストーリーなのですが、純愛部分を見ていただければと思います。

 ――古川さんは中国を中心に海外にもファンが多い。この作品も今後アジア展開が予想されている

 古川:日本の役者であるので、まず日本で頑張る必要性があると思っています。ただ英語が話せるのは自分の特徴の一つ、武器なので、海外との関わりがある作品はやっていきたいなと思います。

【プロフィル】ふるかわ・ゆうき 1987年12月18日生まれ、東京都出身。7歳でカナダに渡り11年間海外で生活。帰国後、慶応義塾大へ進学。2010年俳優デビュー。13年に主演した「いたずらなKiss~Love in TOKYO」が中国で大ヒットを記録。3月公開映画「曇天に笑う」にも出演。

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