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高須院長VS蓮舫代表「法廷バトル」の行方


法廷では涙した高須氏

“高須砲”が蓮舫辞任劇に発展する!? 23日の仙台市長選勝利で、民進党の蓮舫代表(49)は都議選の敗北や自身の二重国籍問題のゴタゴタなどをチャラにして党勢を盛り返そうと息巻くが、そうした折に美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長(72)が法廷に立った。24日、同クリニックの運営法人が、国会内の発言で名誉が傷つけられたとして、民進党の大西健介衆院議員(46)と蓮舫氏、同党を相手取り計1000万円の損害賠償を求めた民事訴訟が始まった。この裁判は対応を誤れば、蓮舫氏にとって命取りになりかねない。

 損害賠償裁判の第1回口頭弁論が24日、東京地裁(河合芳光裁判長)で開かれた。この裁判は5月17日の衆院厚生労働委員会で大西氏が悪徳美容外科の広告や集客を問題視した際に「『イエス! ○○クリニック』と連呼するだけの陳腐なCM」と高須クリニックを連想させる発言をしたことで名誉を傷つけられたとして高須氏側が、大西議員と蓮舫代表らに1000万円の損賠を求めたもの。

 30席の傍聴券を求めて197人が並ぶ注目裁判となった。高須氏自ら、パートナーの漫画家・西原理恵子氏(52)を法廷画家として傍聴席に入れるため「(傍聴券を)引き当てたら、バイト料に加えてもれなくボーナスをあげます」と呼びかけ“高須信者”が駆けつけたのも一因だが、男性ファンは「18日の蓮舫さんの会見で裁判の注目度が高まったのだろう」と推測する。

 というのも、ネット上では裁判を通じ、原告の高須氏が蓮舫氏の戸籍謄本を開示請求するのではないかとの情報が拡散され、高須氏自身もツイッターで当該記事をリツイート。当時、蓮舫氏が二重国籍問題で、かたくなに戸籍謄本等の情報開示を拒んでいた。

 蓮舫氏は先週、ようやく戸籍謄本や30年前に期限が切れている台湾籍のパスポートなどを公開したものの一部を白塗りにするなどしたため、二重国籍問題の霧が完全に晴れたワケではない。今回の裁判で、蓮舫氏の国籍問題に新たな進展があるかも、と傍聴希望者が殺到したのだ。裁判所も次回期日から大法廷を指定するなど対応に追われた。

 出廷した高須氏は傍聴席に西原氏を見つけて目配せしたり、独特の“ゆるカワ”画風の法廷スケッチを見せられて苦笑するなどリラックスモードだった。

 だが意見陳述では「法令を守らず詐欺まがいのビジネスをしている印象を与えており許せない」「(数年前に死去した)妻は『自分を楽しんでいますか?イエス高須クリニック』というキャッチコピーを考えてくれた。(中略)企業キャッチコピーは妻の遺産であり、私の大切な宝であります」と涙ながらに訴える場面もあった。

 裁判には「高須クリニックの宣伝になっている」「西原氏との壮大な法廷デート」といううがった見方もあるが、高須氏は亡き妻と二人三脚で育てた高須クリニックを誹謗中傷された怒りはすさまじく、本気も本気。大西氏の発言当初、ブログで「きちんと落とし前をつけてもらわなくては怒りが収まらない」と記していた。

 この日、民進党側は請求棄却を求め、代理人が出席したのみで、当事者は姿を見せず。裁判後に代理人から「本日の答弁で、原告が主張する名誉毀損が成立せず、原告の主張が認められないことを詳細に明らかにした。このため、本件では被告らの勝訴の判決が早期に下されるものと確信している」とのコメントを発表した。だが高須氏はそうした答弁の存在を否定している。

 憲法51条では、国会議員の国会における発言について「議院で行った演説、討論または表決について院外で責任を問われない」と免責規定されており、「問題ない」とタカをくくっていると受け止められても仕方がない。

 高須氏は法的に厳しい情勢でもメディア露出にたけるとあって、あらゆるチャンネルを使い、この裁判の正当性を訴えていく構え。また敏腕で知られる伊藤芳朗弁護士を付けており、手の内を明かしていないが、法廷闘争でも“二重国籍問題”に絡んだ秘策を練っている可能性もある。

 民進党は25日に両院議員懇談会を開き、蓮舫氏は求心力上昇へ役員人事に着手する考えを示したが、高須氏の“涙の訴え”に冷徹な対応を続けていけば、支持率も上がらないどころか、再び党内で“蓮舫おろし”が加速する事態になりそうだ。

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