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宮本亜門氏 引きこもり生活からの転機は「母の死」


左から大竹しのぶ、宮本亜門氏、市村正親

 演出家の宮本亜門氏(59)が15日、東京・銀座で演出家生活30周年記念パーティーを開き、俳優・市村正親(68)、女優・大竹しのぶ(59)が駆けつけた。

 宮本氏は「これでも駆け出しのころはジャニーズ系の演出家と言われていた」と笑わせると「僕は劇団を持っていないし、やっていけるかなと思ってやってきた。30年じゃなくてまだ3年くらいの感覚。まだ演出家として浅い。やっと深さが分かってきたところ。やりたいことがたくさんある。まだ足りない。これから30年、90歳過ぎてもエネルギッシュにやっていたい」とまくしたてた。

 21歳の時に最愛の母が他界。これが転機になった。「僕は引きこもりで、レコードを聴いている時に演出家になりたいと思った。20代はアルバイトしてお金をためてはブロードウェーに行っていた」という。

 不断の努力が実り、2004年には「太平洋序曲」をオンブロードウエーで上演。翌年、演劇の最高峰「トニー賞」に4部門ノミネートされたが、惜しくも受賞を逃した。

 宮本氏は「ノミネートだけじゃ満足できない。悔しくて悔しくて。やっぱり受賞しなきゃ意味がない。演出家は本当に面白い仕事。これからも人間の素晴らしさを伝え続ける」と執念を見せた。

 市村はこの日、23日から香港公演に臨む「NINAGAWAマクベス」の稽古最終日だったが「稽古を休んで来ただけ。別に俺たちのことはいいんだよ。俺も才能があると言われているんだけど、彼はそれ以上に才能が開花しているから、これからもよろしくお願いします」と粋なコメントで宮本氏を持ち上げた。

 その市村は劇団四季の看板役者として活躍し、ダンサーだった宮本氏の憧れの人でもあった。宮本氏は「実は踊りたくて、市村さんの劇団のオーディションを受けたことがある。『コーラスライン』の稽古を1か月一緒にした。28歳のころだったかな。劇団に入らないかというお誘いがあったが、結局入らなかった」と語り、市村と息の合った踊りを披露した。

 だがその後、見事に演出家として開花。市村は「市村がいるから断ったのかな。でも、断ってよかった」と宮本氏の成功を我がことのように喜んだ。

 また、大竹は「今日はレコーディングの日だったけど、、スタジオの予定をすごくずらした」といたずらっぽく宮本氏をチラリ。宮本は2人の名優に感謝しきりだった。

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