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京唄子さんが40年前に語った夫婦漫才秘話:特別編


京唄子さん(1977年4月撮影)

【団塊記者の取材回顧録:特別編】故鳳啓助さん(1994年没、享年71)との夫婦漫才で親しまれ、テレビドラマや舞台で女優としても活躍した京唄子(本名鵜島ウタ子=うじま・うたこ)さんが6日午前10時33分、肺炎のため大阪市内の病院で死去した。89歳だった。

 27年、京都市生まれ。45年、宮城千賀子さん主宰の「劇団なでしこ」に入団して舞台女優デビュー。その後、地方回りの劇団を転々として同じ劇団の鳳啓助さんと結婚。56年、鳳さんとのコンビ「唄子・啓助」を結成して夫婦漫才で人気に。京さんのツッコミに鳳さんが「大口に吸い込まれる」「ポテチン」などとボケるのがウケて“大口”は京さんのトレードマークになった。

 65年の離婚後もコンビは続け、テレビのトーク番組「唄子・啓助のおもろい夫婦」(フジテレビ系、69~85年)は絶妙なやりとりで高視聴率を記録した。70年に「唄啓劇団」を旗揚げして舞台、テレビで女優としても活躍した。

 77年4月5日、本紙のインタビューに大いに語ったことがあった。当時49歳。夫婦漫才について「初めて啓ちゃんに『漫才やらへんか』言われたときはゴテにゴテましてん。それまでは、まがりなりにも一座でお姫さま役なんかやってたから。それがお客の前で思いっきり自分がアホにならなやっていけん漫才なんて考えできなんでしたわ」と振り返った。

「でも『お前をきっと芸人として大きゅうしてやるから』いう殺し文句にいかれてしもうて。そやけど今はほんまに漫才やってよかった思うてます。ちっちゃいお子さんたちからおばあさんまで、喜んでくれはるのを見ると芸人冥利に尽きる思いですわ」

 2人の念願だった「唄啓劇団」を結成して8年目。漫才から演劇にシフトして精力的に舞台をこなしていた。京都・南座の楽屋。髪を手入れするしぐさに座長としての貫禄があった。

「長期公演の場合はひと月間のテレビ撮りを済ませとかなあきまへんやろ。体力的にはつらいけど、やりがいがおます。お客さんの生の反応を肌で感じると疲れなんて消えまんがな」

 鳳さんとのコンビによるトーク番組「唄子・啓助のおもろい夫婦」は9年目を迎えていた。

「できるだけ長くやっていきたい番組でんな。啓ちゃんも私もつい入り込んでしまうんですわ。子供の話と義理が絡んだ話になるともうあきまへん。2人とも弱うて涙があふれてきまんのや」

 葬儀・告別式は近親者で行う。喪主は長女節子(せつこ)さん。

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