フジ亀山社長“スマスマ最終回”視聴者期待の生放送なしの言い分
フジテレビの亀山千広社長(60)が27日の定例会見で、同局元記者職の男性社員が取材対象の暴力団関係者の乗用車購入の際に名義を貸していた問題について「視聴者、関係者に深くおわび申し上げる」と謝罪した。
亀山社長は、該当の元記者は現在、懲戒休職中といい、社内調査や捜査当局への報告を続けているとした。「本人名義で車を購入など、相手が誰であれ、公平な立場で記事を書ける状態ではない。記者の取材倫理は高貴なものが必要。魔が差すことがないように、普段から(社内で)コミュニケーションを取って、再発防止に努める」
フジテレビは昨年12月、この男性社員を休職1か月の懲戒処分とし、報道担当の役員らも減俸などの処分にした。
一方、亀山社長は昨年12月26日に放送された「SMAP×SMAP」最終回についても言及した。同番組はSMAPの5人が生放送で出演するかがファンの間で期待されたが、結局は実現せず、メンバーが解散について語る場面もなかった。最後の「世界に一つだけの花」の歌唱シーンも事前に収録されたもので、それ以外は約5時間、ほぼ過去の総集編だった。
亀山社長は「スタッフとメンバーが最後まで考え抜いた終わり方で、私はすばらしかったと思う。生放送であろうが、なかろうが、20年間の『SMAP×SMAP』のバラエティーとしての持っている力を改めて感じた。最後までがんばったスタッフの労をねぎらいたい」とした。
昨年大みそかで解散した元メンバーは年明けから個々の活動を展開。木村拓哉以外の4人がジャニーズ事務所から独立するとの見方も出ている。各テレビ局がこれにどう対応するかが注目される。
亀山社長は「僕自身はSMAPというグループと仕事をしたことはなく、個別にドラマなどをやってきた。今後も変わらない。むしろ、それを楽しみに見たい」としたが、4人の独立となればまた事情は変わりそうだ。
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