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ピエール瀧容疑者 逮捕の社会的リスク知っていても落ちたコカインの罠


コカインを使用していたピエール瀧容疑者

 ピエール瀧容疑者が使用していたとされるのはコカインという、日本では比較的珍しい薬物だった。覚醒剤ほどの強く長い効果はないが、短時間でパッと効果が消えるもので“セレブドラッグ”といわれ、海外ではミュージシャンや俳優など芸術に携わる者の間で広がっているという。

 ブログ「プラセボのレシピ」で、依存症治療の情報発信を行う精神科専門医の山下悠毅氏はコカインについてこう語る。

「精神に作用する物質であるコカインは覚醒剤などと同様のアッパー系に入ります。摂取すると、やる気が出たり、疲れが取れたりするのですが、依存性(再び使いたいという渇望)が強い。また、他の違法薬物と比較して持続時間が短いため、使いだすと、一日に何度も使用するようになってしまいます」

 海外では、アーティストの間で広がっているためか、山下氏のもとには「覚醒剤やコカインを用いると良い曲が書けるって本当ですか?」との質問もあるという。

 山下氏は「良い曲が書ける、良いパフォーマンスができると感じるのは錯覚である場合がほとんどのようです。『その時はすごくクオリティーの高い作品を作っているつもりだったけど、翌日見返したら、ひどいものだった』なんて話を私はたくさんの患者さんから聞いてきました」と言う。

 瀧容疑者の使用頻度、常習性については、厚生労働省関東信越厚生局麻薬取締部(通称・マトリ)が昨年秋からマークしていたとされているため、使用歴も今後明らかになりそうだ。

「情報が少ないため、瀧さんがコカインの依存症か否かは分かりません。しかし、昨今の芸能界における薬物報道から、逮捕されたときの社会的リスクを瀧さんが知らなかったとは思えませんから『やめたいけど、やめられない』『いつも、これで最後と思って使っていた』といった依存症の症状が出現していた可能性は高い。もしそうなら、しかるべき責任を取った後は、医療での治療が必要です」と山下氏は話している。

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