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ドン・ファン怪死事件で雲隠れ家政婦は今 「警察から無罪放免」主張だが


今月1日、報道陣に話し掛けられるAさん

“紀州のドン・ファン”こと和歌山県田辺市の資産家で酒類販売会社社長の野崎幸助氏(享年77)が変死を遂げた事件で、当時の状況を本紙やテレビ局の取材に語っていた遺体の第一発見者の一人である家政婦Aさんが、3日に行われた和歌山県警による自宅の家宅捜索の後、メディアの前から姿を消している。所在について様々な情報が流れるなか、元警視庁刑事で犯罪心理学者の北芝健氏が、都内でAさんとの接触に成功した。Aさんは警察から「無罪放免された」と語ったというが――。

 野崎氏の妻Sさん(22)とともに、遺体の第一発見者となった家政婦Aさんは「悪いことをしてないんだから、本当のことを言った方がいい」とテレビ局関係者を野崎邸に招き入れ、死亡時の様子を再現。ド派手な服装と、メディアによって微妙に異なる発言内容が、かえって視聴者の関心を集めた。しかし、東京・港区にあるAさんの自宅で3日に行われた家宅捜索以降、報道陣の前に姿を現していない。

 野崎氏の会社の従業員は「連絡は取れてるけど、向こうから一方的。こちらから呼び出しても出ない。電話を切ってる」と言い、Aさんの行動については「しゃべり過ぎ。『私は無実を話すんだから』って言ってたけど、つじつまの合わないことばっかりやから『しゃべるな』って怒ったんや。結局、バッシング浴びとるやろ。アホや。後で『すいませんでした』って電話掛けてきたけどな。もう遅いわ」と吐き捨てた。

 その所在については、「和歌山にいる」「東京の友人宅を転々としている」などの情報が乱れ飛ぶなか、北芝氏が知人を介しAさんに接触。12日に東京都内でAさんと、その娘のBさんに話を聞いた。

 北芝氏は「Aさんは、東京に住んでいるBさんの自宅に身を寄せていたそうです。警察から携帯電話などの私物を返され『もう無罪放免なんです。パスポートも返してもらったし、外国だって行けますよ』と話していました」。疑念が晴れたと確信したためか、Aさんはニコニコしながら話していたそうで「私、歌が好きなんですよ」とカラオケで演歌まで披露。歌手のBさんも「美声をとどろかせた」と北芝氏。

 事件の核心部分、野崎氏の死については、こう語ったという。

「死因の覚醒剤の入手経路は『分からない』と言っていたが、野崎氏は精力剤に目がなかったそうで、社長の周りには『この精力剤がよく効きます』と売り込んでる人がいた。そういうものをビールと一緒に飲んで死んじゃった可能性はあるんじゃないかと推理していた。社長が亡くなったことで『報酬がなくなり、失うものの方が多い。Sさんも月100万円をもらえなくなって困るんじゃないか』と擁護するような話しぶりもしていた」(北芝氏)

 警察は、野崎さんの愛犬イブの死因について鑑定中だ。イブの死に際、Aさんが野崎氏から強い言葉で叱責されたことについては「私は何も変なものを食べさせていない。気をつけてご飯を作っていたのに…」と話していたという。

 そんなAさんが、最も強い口調で話していたのが、某週刊誌の記者に対するものだった。

「『今回の事件に火をつけて大きくしているし、ひつぎの写真を撮ったりして死者の尊厳を踏みにじっている』と、憤まんやる方ないといった感じで強調していました」

 Aさんとの面会を終え、北芝氏は「明るく正直に状況描写しており、シロの印象が強い」と感想を語った。

 警察は第一発見者の2人に集中して捜査を展開しているとみられており、Aさんの証言通り、警察がAさんを「無罪放免」としたのならば、捜査はSさんに集中することになる。

 北芝氏は「死因が覚醒剤中毒である以上、それが野崎氏の手元に行かなければならない。家の中だと疑われるのは2人だが、そのうちの1人を県警が外したとなると意味は大きい。Sさんにもおかしなことがないなら、“第3の存在”がカプセルを事前に渡していた可能性もあり得る。どんな県警にも捜査の神などいないし、初動を誤ったことも含め全体を考えないといけない」と指摘した。

 また、Aさんは「記者会見を開いて全部お答えしたい」との意向を示しているという。真相解明の糸口となるのか。

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