サブちゃん 愛馬への熱く切ない思い激白「キタサンブラックは神様が私にくださった宝物」

2017年12月20日 11時00分

キタサンブラックへの思いを語る北島三郎

 サブちゃんの“最後のブラックまつり”が盛大に!? 演歌の大御所・北島三郎(81)が、24日の有馬記念を最後に引退する愛馬・キタサンブラック(牡5歳、栗東・清水久詞キュウ舎)への熱く、そして切ない思いを改めて語った。レース当日に中山競馬場で行われる「お別れセレモニー」で、ファン待望のあのナマ歌は聞くことができるのだろうか――。

「あと1週間でお別れかなと思うとね…走ることがなくなっちゃうと思うと、さみしいかな…」としみじみ語った北島。

 ブラックはGI・6勝、有馬記念では史上最多タイのJRA・GⅠ・7勝目がかかっている。その有馬記念も人気投票1位で出場を決めた。

「大勢のみなさんが“ブラック!ブラック!”と応援してくれる。私の馬だけど、私の馬じゃない感じがする。寂しさもあり、ありがたさもあり、うれしさもあります」

 そんなブラックに初めて会った時、決して“走る”という印象は受けなかった。

「最初、えっ!って思うくらい、寂しい感じがした。細く見えたんだよね。足も長く見えたけど、どちらかといえば、私流の好む形ではなかったかな」と振り返る。それでも何か引きつけられるものがあって、所有することを決めたが「それでも走るって印象はなかったんだよな」。

 厩舎を決めるときも、この感覚は変わらなかった。「ヒョロヒョロっとした感じ」だが「愛らしい目、澄み切った目が妙に引っかかった」。こんなブラックへの印象がガラリと変わったのが、2015年1月31日の新馬戦だ。

 応援に東京競馬場へ足を運ぶと「あの馬かい?ビックリした。立派なレーシングホースになっていた」と驚いたという。「本当に競馬馬らしい馬になった。必要なところに必要な筋肉が付いて、二枚目だよね。俳優で言うなら石原裕次郎さん。足が長くて格好いいよな」としみじみ語った。

 その後、大きなケガや病気もなく活躍する。北島も「“無事是名馬”とはいうけど、一度も医者にかかることはなかったよね」。むしろ北島のほうが体調を崩し、医師の世話になる時期があったが「突然、ブラックが走り始めてね。あの子は神様が私にくださった宝物だと。私の具合の悪いときに、“休みな”と、あの子は一生懸命走ってくれたのかなって気がする」

 引退レースとなる有馬記念は、15年に3着、16年は2着と惜敗が続いているブラック。

「順番からいえば1着かと思うけど、そんなことは考えてない。ちゃんと最後まで無事、みんなとゴールしてきてくれればいいかな。何着でもいいと思っている」

 それでも今回は、万全の体調で最後の有馬記念に臨めるという。

「調教師の清水さんから、いつも以上にしっかりとレースの前の稽古をきつくビシッとやりましたって。いまはおかげさまですこぶる順調です。恥ずかしくない形で有馬記念に出られると思いますという、うれしいお言葉をいただいています」

 当日は北島も中山競馬場を訪れ、ブラックのラストラン、お別れセレモニーに立ち会う。

「歌ね~。ありがとうってあいさつして、帰ろうとしても『ま・つ・り』って始まっちゃうからね。歌いますとは言えないけど、お客様からの温かいものが伝わってきたら弱いです」と笑みをこぼす。

 ブラックが有終の美を飾り、中山競馬場で北島の歌声が響く…そんなイブの有馬記念になるか。