演歌歌手の氷川きよし(40)が28日、東京・中野サンプラザで、恒例のファンクラブ(FC)限定コンサートを開いた。今月6日の誕生日で不惑を迎えた氷川は18年間の歌手生活を振り返った。

 22歳だった2000年にデビューし、瞬く間に演歌界のスターに。それでも当時は「目上のスタッフの方が多かった」と日々勉強だったという。

 40代に突入し「自分の思いを伝えたい。(考えを)徐々に言えるようになってきた」と心境に変化が表れ、より主体的に。20、30代でインプットしてきたノウハウを40代からはアウトプットしていきたいという。

 その一例がこの日のFC限定コンサート。同コンサートは8度目で、今回はFC内でリクエスト曲を募り、その投票結果による氷川のシングルベスト10などをセットリストに組み込んだ。リクエスト曲を中心にしたFC限定コンサートは初めてで「一度やらせていただきたかった」と氷川自身の発案だった。

 もともと優しい性格だが、この日は違った一面も披露した。取材に訪れた約30人の報道陣の人数分のおにぎりをあらかじめ自分で作り、取材会場で一人ひとりに手渡し。また、バースデーケーキが運び込まれたが、これも報道陣に振る舞った。都内にある知人の洋菓子店に発注したケーキだという。

「デビュー以来18年間、周囲のスタッフにガッチリ支えられてそのレールを突っ走ったけど、今後はセルフプロデュースする機会が増えそう。“ニューきよし”が見られそうだ」(テレビ局関係者)

 演歌界のプリンスがまた一つ、階段を上ったようだ。