演歌歌手・氷川きよし(39)が26日、さいたまスーパーアリーナで行われた世界最大級のアニソンライブ「アニメロサマーライブ2017」(通称アニサマ)にサプライズ出演した。

 アニサマ初参加となった氷川は、放送中のアニメ「ドラゴンボール超」(フジテレビ系)のオープニング曲「限界突破×サバイバー」で、自身初のアニメ主題歌に挑戦。満員となる2万7000人を前に熱唱すると、会場のボルテージは最高潮になった。

 大歓声に気を良くした氷川は「僕の(代表曲の)『きよしのズンドコ節』知ってる? きよしコールやってもらえますか? めっちゃ力強い声で、アリーナの天井を飛ばすぐらいに!」とオネダリ。一節披露すると、会場が「きよし!」と大コールで、氷川は笑顔で「お前ら、最高!」「みんな愛してる!」と叫んだ。

 ロックやポップス好きでも知られ「KIYOSHI」名義でも活動。「高校になって歌の先生から『ロックやポップスは教えられない。演歌はどうだ?』と言われて『かわいそうだな…』と断りきれずに演歌を(苦笑い)。でも、オーディションを受けると、優勝したり、いいとこいっちゃって」と演歌の道に進んだエピソードを明かし、笑いを誘った。

 その後、歌詞に「励まされ、心の支えだった」というほど愛するアニメ「ドラゴンボールZ」(1989~96年放送)のオープニング曲「CHA―LA HEAD―HA―LA」を熱唱した。

 ライブ後の囲み取材では「来年もアニサマに出させていただきたい。夢はポップスのアルバムを出すこと。演歌の代表曲は何曲か持たせていただきましたけど、ポップスで1曲、代表曲があったらいい」と告白。

 続けて「演歌もポップスも好き。洋食も和食も食べたいみたいに。日本人のプライドとして、もちろん母国の歌、演歌を歌っていきたいけど、いろいろ挑戦していくことが大切」と力を込めた。

 実際、70代、80代のファンから「限界突破×サバイバー」を褒められるそうで「僕が歌っても大丈夫かなと思ったけど、今の70代はフォーク世代でもある。いろんなものをご提供できれば」と瞳を輝かせ、歌手として貪欲な姿勢を見せた。