2年連続始球式の氷川きよし「毎年出させて」に隠された戦略

2017年08月26日 16時30分

氷川はボールだけではなく歌も届ける

 演歌歌手・氷川きよし(39)が25日、神宮球場で行われた東京ヤクルト―横浜DeNA戦の始球式を務めた。

 氷川が神宮での始球式をするのは2年連続2度目で、昨年、シングルのカップリング曲にヤクルトの応援歌でも使われる「東京音頭」を収録したことがきっかけで実現した。

 2度目のマウンドで、氷川は山なりながらもストライクゾーンを通る見事なピッチング。本番前に練習で1球だけ投げてみたという氷川は昨年、投げた映像を見直し「気合が入りすぎた」と反省し、「自然体で投げるように意識した」という。ナイスボールだったが「出来は25点ですかね」と控えめだった。

 始球式前には3月にリリースした新曲「男の絶唱」を歌った氷川。「緊張しました」と言いながらも「良い経験。毎年出させていただければ」と語る。氷川ファンが集まるコンサート会場ではないぶん、“アウェー感”もあるはずだが、この思いには始球式が、ふだん演歌を聞かない層に、自分の歌を届けられる機会が大事だと実感しているからに違いない。

 演歌歌手では珍しく、昨年リリースした「みれん心」からCDだけでなく、配信も始めている。

 ある音楽関係者は「氷川が『ドラゴンボール超』の主題歌『限界突破×サバイバー』を歌い始めてから、演歌を聞かないような子供たちも氷川が歌う演歌を気にするようになっている。すぐに売り上げとしての数字につながらなくても、そういう幅の広い活動が、これから演歌界を支えていく氷川にとっても大事でしょうからね」。

 9月5日には「男の絶唱」のカップリングを変えたバージョンを発売する氷川。「いろんな歌の大会や番組に出ていきたいですね」と年末に向けてギアを入れ直す。