歌手で俳優の杉良太郎(72)と妻の歌手・伍代夏子(55)が12日、山梨・大月市内で行われた「矢立(やたて)の杉・身代り両面地蔵菩薩 建立10周年祈念式典」に山本譲二(67)、山川豊(58)、「EXILE」のUSA(40)、TETSUYA(36)とともに出席した。

 樹齢1000年を超える「矢立の杉」は、山梨県の天然記念物に指定されている。杉は2008年5月に、この杉をモチーフに作詞・作曲した「矢立の杉」を発売。同年8月に矢立の杉を見守る「身代り両面地蔵菩薩」も建立した。同10月には、曲をテーマに上演された舞台「闇の身代り地蔵」をプロデュースしている。杉は「ここは昔から見ていたような『運命の地』と感じていました」と振り返った。

 式典では、地元のよさこい鳴子踊り団体「じょいそーらん」が演舞を披露。すると杉は「よさこいの皆さんにダンスをずっとやっていただいて、交流ができないかとEXILEの2人に来ていただいた。ボーカルの後ろで踊るバックダンサーにはスポットが当たりにくい。ずっとスポットを当てるべきと思っていた。ダンス甲子園のような、全国学校対抗を目指したい。2人がリーダーになってくれると期待しています」と呼びかけると、EXILEの2人は笑顔でうなずいていた。

 テレビ局関係者は「杉さんに言われたら『この人のためなら』とみんな感じるでしょう。ボランティアとひと口に言っても、口だけの芸能人も多いが、杉さんはこれまで数十億円をボランティアのために自腹で使ってきた。刑務所への慰問を50年以上続け、ベトナムの孤児への支援を始めてからも20年以上。80人を超える子供たちの養父でもあるから、説得力が違う」と指摘する。

 多忙のなか、これだけのメンバーが山梨を訪れたのも、杉だからこそと言えるだろう。