演歌歌手、氷川きよし(39)が6日、東京・中央区の明治座で「6月公演 氷川きよし特別公演」の記者会見を行った。

 2年ぶりの明治座座長公演でねずみ小僧を演じる氷川。「ねずみ小僧というときっぷが良くてセリフも畳み掛けるイメージだけど、早口は苦手。ゆっくりとした“きよしのねずみ小僧”を演じられたら」という。歌唱の部ではアンコールでゼブラ柄の衣装を着て登場。

「この衣装を着ると、シマウマの気持ちになる。草が食べたくなる」と笑わせ「衣装はいろいろやりつくしてきた。何かアイデアがあったらお願いします」と呼びかけた。

 先月末にはアルバム「新・演歌名曲コレクション5―男の絶唱―」をリリース。新曲「男の絶唱」のほか、昨年の紅白歌合戦で熊本城をバックに歌った「白雲の城」を14年ぶりに改めてレコーディングし直した。紅白の歌唱後、はかま姿で歌う氷川が「カッコイイ」と評判になったのは本紙でも報じたが、音楽関係者は「紅白直後にオーダーが殺到して、プレスし直しましたが、今でもコンサート終わりでは『白雲の城』のシングルが売れる」という。

 近年では紅白で歌うとCDが売れるという“紅白効果”も音楽界ではあまり聞かれなくなったが「それだけ曲そのものにも力があったということ」と同関係者。

「白雲の城」を「シングルの中でも一番難しい曲だと思っている」という氷川。今回の再録では「当時のCDを聞き直してみると、声が若いなぁと思うし、39歳の今、歌うとまた違うふうになる。年相応に歌っていければ」と曲の持つ可能性を感じている。氷川といえば「箱根八里の半次郎」や「きよしのズンドコ節」など多くのヒット作品を持っているが「白雲の城」も代表曲の一つになりそうだ。