船村徹さん通夜 北島三郎は感謝の手紙をひつぎに納める

2017年02月22日 20時48分

北島三郎

「王将」「風雪ながれ旅」「矢切の渡し」など多くのヒット曲で知られ、16日に心不全のため死去した作曲家・船村徹さん(本名福田博郎=享年84)の通夜が22日、都内で営まれ、弟子の北島三郎(80)、鳥羽一郎(64)、舟木一夫(72)、細川たかし(66)ら1500人が参列した。

 遺影は2013年に撮影されたもので、2万8400本もの花で彩られた祭壇には、船村さんが愛用していたギターや、船村さんの第2次世界大戦中に亡くなった兄の軍刀などが飾られた。ひつぎには葉巻や日本酒、帽子、鉛筆、五線紙などが納められた。

 北島は「とてもつらくて、悲しいです。またお会いできた時には船村徹の弟子でありたい。ありがとうございました」などと恩師への思いを手紙につづり、ひつぎに納めたという。「生まれ変わってもあなたの弟子でいたいと素直に思いました。さようならは言いたくはないけど、さようならと言いました。心の中でこれからも見守ってほしいなと思いました」

 船村さんが作曲した「矢切の渡し」で日本レコード大賞を受賞した細川は「素晴らしい名曲をくださって、世に出られた。感謝の気持ちしかないですね。大変な名曲を歌わせていただいて『先生ありがとうございます』。この言葉にしかなりませんね」と話した。

 舟木は30歳のころ、歌手を辞めようと思ったが、船村さんのひと言で思いとどまった過去がある。引っ越しの準備をしていたところ、船村さんからの電話が鳴り「辞めるのは君の勝手だけど、俺自身が書いて大好きな『夕笛』という歌は誰が歌うんだよ」とだけ言われてガチャッと切られたという。これで現役生活続行を決意した舟木は「ひと言で言えば、大好きな人でした。今も大好きです」と話した。

 船村さんの戒名は「鳳楽院酣絃徹謠大居士(ほうらくいんかんげんてつようだいこじ)」。