演歌歌手・北島三郎(79)が、東京・八王子市の市制100周年記念事業を応援する「八王子100年応援団」の団長に就任。12日に京王プラザ八王子で行われた「100年応援団発足式」に出席した。

 市制100周年を記念し、八王子にかかわる様々な分野の著名人を集め、八王子の魅力を広く発信していこうというのが狙い。北島は「歌手になって55年。そのうち八王子に住んで33年です。18歳のときに北海道から出てきたことを考えれば、八王子にいるのが一番長い。八王子は第二の故郷。ヨソ者とは言わせません」と声高に語った。

 一方で「八王子のお祭りは立派な山車がいっぱい出てすごい。ただ、山車を引いているのがご年配の方とお孫さんだったりするけど、若い人がいない。いればもっと盛り上がるのに」と八王子の現状を嘆いた。だからこそ「歴史や伝統だけでなく、八王子ってこんなに楽しいんだということをアピールできて、若い人も含めてみんなが歌える歌を作りたいね」と意気込む。

 2年前に八王子にある「高尾山」というタイトルの曲を歌ったが、今回は市のシンボル曲ともなる歌の制作を計画。さらに「世界の人にも歌を通じて、八王子はこんなにいいところだよというのを広めていきたい」と構想を広げた。

 団員には元オリンピック水泳選手で現在、スポーツコメンテーターの田中雅美氏(37)や歌手の北山たけし(42)らが就任。田中は「私は水泳しかできないけど、八王子市民のために水泳教室とかを開いて、市民の健康のきっかけをつくれれば」と意気込みを語った。