
第16回ビートたけしのエンターテインメント賞の授賞式が28日、東京・港区の東京プリンスホテルで行われ、話題の人物が顔を揃えた。日本芸能大賞では、コロッケ(55)が営業先から駆けつけ、モノマネを披露した。
モノマネタレントのコロッケはこの日、東京・板橋で「コロッケ芸能生活35周年記念コンサート 笑う顔には福来たる!」を開催。スケジュール的に、授賞式出席はかなり厳しかったのだが、昼の部と夜の部の間に“強行軍”で駆けつけた。滞在時間はわずか15分で、すぐにコンサート会場にとんぼ返りした。
コロッケがここまでして足を運んだのは、尊敬してやまないたけしから表彰されたため。漫才ブームのころはよく一緒に営業で回っていたというが、コロッケにしてみれば、たけしは尊敬や憧れの存在。「たけしさんに選んでいただいたということは、たけしさんに認めていただいたということ。芸人やってて良かったなと思います」と話した。
たけしから「モノマネタレントの代名詞的な存在になり、唯一の特徴をデフォルメする独特のパフォーマンスはピカソの領域にまで達しました」と絶賛されたコロッケの喜びはひとしお。
「うれしい。ありがとうございます。どなたでやればいいとかありますか? 普通にしゃべってもただの変な人ですから」と前置きして、北島三郎、故淡谷のり子さん、志村けん、田原俊彦、近藤正臣のモノマネで受賞スピーチをし、会場は大爆笑の渦に包まれた。
司会のガダルカナル・タカに「たけしのモノマネ!」をリクエストされると「怖くてできない。逆に尊敬しているのでどうしていいか分からなくなるので」。畏敬の念を示しつつ「他の人は尊敬してない? 皆さんのこと尊敬していますよ。ただ、やってはいけないことをやっているのはちゃんと認めてますけど、やめるつもりもございません。これからもやらさせていただきます」と芸能生活35周年の“抱負”を語った。
授賞式を終えたコロッケは「芸能界に入って一番うれしいです。たけしさんにそうやって思っていただけたことが、本当に認めてもらえたような、これからもこれを糧に、賞をいただいたので一生懸命、今以上にふざけます」と笑顔で誓った。
ただ、たけしの前で芸を披露することは「今までで一番緊張しました」とのこと。「近藤正臣さんが意外に受けなかったので、反省です。今度ちゃんとしたものをやります」と反省して、コンサート会場に戻った。