演歌歌手・市川由紀乃が8日、40歳の誕生日を迎え、東京・文京区のキングレコードで“ダブル成人式”を行った。

 デビュー23年目となる市川は一時、燃え尽き症候群に陥って4年半も歌の世界から遠ざかるなど、苦労を重ねてきた。だが「もう前しか向かない」と意を決して歌に打ち込み、2014年ついに日本レコード大賞の日本作曲家協会奨励賞を受賞。昨年は紅白の出場当落線上に最後まで残り、某紙が「出場決定」と誤報してしまったほど健闘した。

 市川は写真入りのサプライズケーキに「過去には愛している人が祝ってくれたこともあったが、今の誕生日が一番幸せ」と満面に笑みを浮かべた。

 昨年は仕事漬けの一年を送り、毎日のようにステージをこなした。そして、最愛の母を公演先に招待し親孝行もできた。「仕事以外考えるひまがなく、忙しいってこういうことかと分かった。歌い手人生で一番充実した一年だった。紅白出場の夢には届かなかったが、今年も前を向いて歌に精進する」と決意を語った。

 すでに“吉兆”もある。「年始から、3回おみくじを引き全部が大吉だった。これまで、おみくじは凶を引くことが多く、引くのをためらう時期もあったほど。こんなことは初めてで相当、幸先がいいと思っている」

 今年こそ、女手ひとつで育ててくれた母に“最大の親孝行”を果たせるか。