史上最低視聴率に沈んだ「第66回NHK紅白歌合戦」で気を吐いたのは小林幸子(62)だった。

 紅組ではなく、特別企画枠で4年ぶりの紅白復帰。小林の顔を模した巨大装置・メガ幸子を従えて、「千本桜」を熱唱した。事務所をめぐる騒動の影響で一時は露出が激減したものの、ネット上で若年層の支持を得て「ラスボス」の愛称を獲得し見事、年末の風物詩に凱旋した。

 一方、「中ボス」のニックネームが定着しつつある水森かおり(42)も健闘。紅組司会の綾瀬はるか(30)から「勝利の秘密兵器」と紹介されて登場し、天女をイメージした金色の衣装で真っ赤な火の鳥に乗って約6メートルの高さから「大和路の恋」を歌い、盛り上げた。ゲスト審査員の堺雅人(42)は口をあんぐり開けて、まるで子供のようにはしゃいで喜んだほどだった。

 先月、水森が自身のおいから「中ボス」と呼ばれているのを明かしたことが報じられたのををきっかけに、ラスボス=小林、中ボス=水森となっている。

 関係者は早くも「今回の小林の活躍を見れば、2016年の紅白では特別企画枠でなく正式に紅組からの出場となってもおかしくない」と分析。「水森は今回で紅白に13年連続出場し、もう常連となっている。小林の『ラスボス』と水森の『中ボス』で紅組で企画を組むプランも浮上しそう」と見ている。

 かつて紅白で白組の美川憲一(69)と衣装対決を繰り広げた小林。美川が2009年を最後に紅白から遠ざかっているため、同じ紅組にはなるが、水森に新たな期待がかかっている。

 毎年のように目玉不在と言われる紅白で、ラスボスと中ボスのコンビが起爆剤になれるか、注目だ。