馬主としても知られる演歌歌手・北島三郎（７９）が１４日、都内で、所有馬で今年の菊花賞を制したキタサンブラックの「優勝記念祝賀会」を開いた。

　馬主として５０年のキャリアを持ち、ついにＧⅠ制覇を成し遂げた北島。キタサンブラックは、２７日に開催される年末の大一番・有馬記念に出走を予定しており「万が一勝ってそういう雰囲気になったら、やっぱり『まつり』を歌うしかないでしょう！」と再びＶの公約を掲げた。

　常々「ＧⅠを勝ったら、馬場で歌う」と公言し、１０月の菊花賞の際には表彰式で「まつり」を歌唱。「もう夢がかなった。これが最後だよ」と充実感をにじませていたが、あの感動シーンが再び見られる可能性が出てきたわけだ。

「もし勝てたら、やっぱり歌うしかないでしょう。菊花賞の時、馬券が外れた人も含めて競馬ファンのみなさんが私の馬、キタサンブラックが勝ってよかったなというのが伝わってきた。それがすごくうれしかったし、胸に一番響いた。その感謝の思いを歌で伝えたい」

　この日のパーティーでは、キタサンブラックの菊花賞優勝を記念して制作した楽曲「夢に向かって」を発表し、北島自らがサビで「キタサンブラック～」と歌い上げたＰＶが公開された。

　北島は「この馬に夢をもらって、俺もまだまだ歌手として夢を与えられるように頑張らなきゃと思った。今のところ今回（祝賀会）だけで発売の予定はないけどね。歌詞はすごくいいし、レコード会社は出した方がいいんじゃない（笑い）。その気になっちゃいけないけど、来年、８０歳でヒットを目指そうかな」と笑い飛ばした。

　また、報道陣から“卒業”したＮＨＫ紅白歌合戦の話題を振られると、「年末はスポーツ、ボクシングを見に行こうかな。去年もそうで、紅白もチラッと見たけど。新しい年は家族と一緒に我が家で迎えると思います。（紅白に）出た人には頑張ってほしい。卒業した身だから、俺がああだこうだと言いたくないんだ。みんなに頑張ってほしい」と語った。