若手にはまねできない元祖御三家・舟木一夫の“強さ”

2015年09月10日 10時00分

船村徹氏の名曲をカバーするスペシャルコンサートツアーのファイナルを行った舟木一夫

 元祖“御三家”の力は健在だ。舟木一夫(70)が8日、東京・中央区の新橋演舞場で作曲家・船村徹氏(83)の名曲をカバーするスペシャルコンサートツアーのファイナルを行った。

 全国4か所14公演、総勢1万8200人を動員したツアーで、船村作品の「風雪ながれ旅」(北島三郎)、「兄弟船」(鳥羽一郎)などを熱唱。

「船村先生には『舟木君の風雪ねえ~』と言われたけど、歌い手にとっては良い作品を歌うのは楽しい。お客さんには申し訳ないけどね」と話した。

 5月には13年ぶりにオリジナルの書き下ろしの新曲「春はまた君を彩る」をリリース。ここまで新曲をリリースしなかったことに、レコード会社関係者は「熱狂的な舟木ファンというのはいまだ健在ですし、何とか出したいという思いはあったんですが、舟木さんの楽曲に対するこだわりが強かった。これまでいろいろ提示してきたが、なかなか首を縦に振ってくれなかった」という。

 ただ、強いこだわりがあるからこそ、オリコンでも演歌・歌謡曲チャートでは2位とヒット。この日も、コンサート会場のCD販売所には長蛇の列ができた。

「ファンが待ち望んでいたのも分かっていたし、今回のコンサートでもファンから『DVDはいつ出るのか?』という問い合わせが殺到している。CDやDVDの売り上げは若手の歌手にはまねできないですよ」と同関係者。CDが売れない時代でも圧倒的な強さだという。

 再来年は55周年の節目の年。舟木は「ここまできたら現状維持が一番」と多くを望んではいないが、別のレコード会社関係者は「当然、55周年ですから、いま以上の様々な仕掛けは考えるし、ちょっとした舟木フィーバーになるかもしれませんよ」。「現状維持」とは言っていられないようだ。