このソフトが海外への大きな一歩となるか!? 演歌歌手・小林幸子(61)が28日、都内で自身の声を元に制作されたボーカロイドソフト「VOCALOID4 Library Sachiko」(YAMAHA)の発売記念イベントに出席した。

「千本桜」などのボカロ曲をカバーしており、ボカロには精通している小林。即興で出来上がった曲を聞くと「初音ミクになった気分」とまんざらでもない様子だった。

 このソフトの発売を待ちわびていたのは日本のファンだけではない。小林は「海外から『楽しみです』と期待してくれていたファンの声も届いている。ただ、演歌歌手の小林というよりも、ボカロ曲をカバーしている小林として知られているみたいですけど」。

 実際、海外での認知度は上がっており、そのきっかけとなったのが「ポケットモンスター」の映画版主題歌だ。関係者は「フランスや東南アジアなど、日本のアニメ文化が浸透しているところでは『ポケモン』はまた違った文化を作り上げていて、その主題歌を歌った小林はちょっとした地位を確立している。そんなファンにとって、最近の『千本桜』のボカロ曲のカバーを歌ったことなどの活動が『自分たちの世界に来てくれた』と、より親近感を感じさせ、ファンが増えている」と語る。

 小林もその反応を受けて「海外にも挑戦していきたい」と夢を語ったが、同関係者は「発売元のYAMAHAの方からも、海外での反応が非常によいと聞いている。まだ先かもしれませんが、海外でのイベントに呼ばれれば行きたいという思いはあるし、今回のソフトは海外に向けた懸け橋になってくれると期待は大きい」。

 海外イベントに呼ばれるアイドルが増えているが、小林が仲間入りをする日は遠くないようだ。