演歌歌手・坂本冬美が20日、自身の公式ユーチューブでファン参加型のカバー・ベストアルバムの緊急リリースを宣言した。

 2021年はデビュー35周年を迎えて精力的に活動してきた坂本。紅白歌合戦では、最新映像技術とコラボレーションして「夜桜お七」を熱唱して、お茶の間で話題となった。その「夜桜お七」が、メモリアルイヤーの締めくくりに初のアナログ盤として2月23日にリリースする事が先日、発表されたが、さらに同日リリースで、35周年を締めくくる作品を発売する事を自身のユーチューブチャンネル「冬美チャンネル」で発表した。

 もともとは、昨年12月に「坂本冬美35周年アニバーサリー後夜祭」と題して、ポップス系カバーアルバム「LOVE SONGS」シリーズ全6作品と演歌カバーアルバム「ENKA」シリーズ全3作品の全91曲を対象に、好きなカバー曲のファン投票を実施。上位にランクインした楽曲を春先に予定していた「35周年アニバーサリー後夜祭」でライブ披露する構想があった。

 ただ、新型コロナの急拡大に伴いライブの予定が立てられず。その代わりにユーチューブで約1万通のメールとハガキが届いた投票結果を発表して、数曲を自主練バージョンで披露する形式に変更し、20日から配信をスタートさせた。その番組の後半で、「せっかくだから」とCDにすると突然宣言し、緊急リリースが決定した。

 投票上位楽曲35曲を収録する2枚組ファン参加型のアルバムとなる模様。ファンと35周年を祝う構成のカバー楽曲セレクト・ベストアルバムとなる。