今年歌手デビュー20周年を迎えた水森かおり(41)が3月31日、奈良県内で新曲「大和路の恋」の発売記念イベントを行った。

“ご当地ソングの女王”が新たに選んだ舞台は古都・奈良。失恋した女性が奈良を訪れ、自然の美しさに励まされて明日へ向けて歩む決意を歌っている。

 水森は奈良公園でシカと触れ合い、桜井市の大神神社でヒット祈願の祈とうを受けて、桜井市立図書館で歌唱イベントを行った。前田努奈良県副知事から「奈良県観光プロモーション親善大使」などを委嘱され、新曲のほか「熊野古道」「鳥取砂丘」などヒット曲を熱唱して会場を盛り上げた。

 奈良の思い出を聞かれると「中学3年のときに修学旅行で来て、鹿せんべいをあげた。そのときは100円だった気がするんですけど、150円になったんですね」としみじみ。また「鹿がいっぱいつがいでいる中、ちょっとうらやましいな」と冗談交じりと語ると、自身の恋愛には「私は歌の世界と同じで何もない。隠すこともないですね」と笑いを取った。

 昨年は、12年連続で紅白出場を果たし、「日本有線大賞」の大賞にも輝いた。20周年を迎えるにあたり「新しいこともしてみたい」と海外公演にも意欲的。カリフォルニア州にホームステイをした経験もあるだけに「ロサンゼルスとかいいですね。日系の方に聞いていただけるステージができたら」と思いをはせた。