演歌歌手・三山ひろし(41)が17日、都内で開催したバースデーイベントで、古典落語を披露。本業の演歌以外にけん玉や歌謡浪曲などを突き詰めてきたが、落語も同じように続けていくつもりで、なんと〝全国ツアー〟も計画しているというから驚きだ。

 今年5月、「1か月間で落語を覚えて披露する」というテレビ企画に出演したことがキッカケとなり、その魅力に取りつかれた。落語家・立川志の春を師匠と仰ぎ、稽古を積んで古典落語の「金明竹」を習得。テレビで披露したところ「生で見たい」という要望があったため、この日に向けて稽古を続けたという。

 志の春からは「三山家とさ春」という名前をもらった。「『三山家』というのは、もともと私がスタッフも家族という意味で使っていた言葉ですし、『とさ』は私の故郷・高知のことで、故郷も大事。この両方が入っているので幸せです」と笑みを浮かべた。

 三山は「落語も歌も、言葉を一言一言、大事に伝えていくという意味では通じるものがある。まだ『金明竹』しか覚えていないですが、いずれは全国各地で見ていただけるようにしたい」。

 落語の全国ツアーとは大きく出たが、決して夢物語ではない。

「もともと三山は日本の伝統芸能といわれる講談、落語、浪曲に興味を持っていた。すでに浪曲には取り組んでいますし、落語も始めたからには中途半端にはしたくないのでしょう。いずれは志の春さんと一緒に全国を回るツアーも頭の中にはあるようで、それこそ第一部が落語、第二部が歌というツアーもありえます」(芸能関係者)

 決して片手間ではない。三山は本気も本気だ。