歌手・坂本冬美が26日、東京・明治座で舞台「坂本冬美芸能生活35周年記念公演 泉ピン子友情出演」の初日を迎え、会見を行った。

 第1部では、テレビドラマ「渡る世間は鬼ばかり」で知られる橋田壽賀子氏作、石井ふく子氏演出の情喜劇「かたき同志」を上演。第2部の歌唱ステージでは桑田佳祐作詞作曲で話題の「ブッダのように私は死んだ」や「夜桜お七」「また君に恋している」などヒット曲を熱唱した。坂本は「初日を迎えられるかどうか心配でしたが、千秋楽の3月15日まで頑張りたい」と意気込んだ。

 コロナ禍での舞台は坂本、ピン子の2人にとっても緊張の連続で、坂本は「稽古の時からマスクを2枚してフェースシールドをして」と厳戒態勢で初日の公演に臨んだ。ピン子は「私たちが成功して次につながっていくようにしなければならない」とコロナ禍での舞台の成功を誓った。

 そんなピン子に、坂本は〝ダメ出し〟をされていた。ピン子が坂本の楽屋に入るなり「あんたダメでしょ」と怒ったという。その原因は坂本が楽屋に張ってあったポスター。ピン子から「あれだけの名曲を書いてくださったのだから、桑田様のポスターを張りなさい」と言われたというのだ。ピン子も「イ・ビョンホンのポスターを張ってあるのよ。イ・ビョンホンは何もしてくれてないでしょ」と諭すと、坂本は「明日、ポスターをいただくことになりましたので」と楽屋に桑田のポスターを張る約束もした。