かねてその実現が注目されていた演歌歌手小林幸子(60)の東京・日本武道館公演が、11月17日開催で決まったことが29日までに本紙の取材で分かった。念願かなって“夢の大舞台”についにたどり着いた小林。当日のステージでは、かつて紅白歌合戦で日本中を沸かせた豪華巨大衣装のフルラインアップ披露はもちろんのこと、“戦友”美川憲一(68)や、“兄”と慕うさだまさし(62)らとのゴージャス共演のプランも進んでいる。

 デビュー50周年を迎えて精力的な活動をしている小林に、ビッグなプレゼントが贈られることになった。「小林はずっと日本武道館でコンサートを行いたい、という夢を持っていました。それがいよいよ今年秋に実現することが決まりました」と音楽関係者。

 日本武道館ではビートルズなど海外の大物アーティストや国内の有名バンドなどが公演を行っているが、演歌歌手では珍しい。同じく今年50周年の五木ひろし(66)は3月に行い、15周年の氷川きよし(36)も10月に決まっているが、それ以外ではほとんど聞くことはない。「演歌冬の時代」と言われているこのご時世に、1万人規模の集客はかなり難しいからだ。

 それにしてもなぜ、一昨年に事務所の“お家騒動”が発端で、大みそかのNHK「紅白歌合戦」の連続出場も途絶えた小林が、武道館公演を実現することができたのか?「あの騒動がキッカケとなり、これまで通り演歌界の王道を進むことができなくなった。そこで小林は『ニコニコ動画』に打って出て人気者になるなど、新たなファン層の開拓に成功したのです。そこで“勝算あり”と踏んで、武道館を押さえた」(前出の関係者)

 夢にまで見た武道館公演は、それこそ小林の集大成となりそうだ。制作会社関係者は「小林は紅白等で披露した巨大衣装を保管している。それらを全部、武道館で見せるというプランが浮上している。武道館は会場が広いのはもちろん、天井も高いので、それも可能だ。とんでもなくド派手なステージとなることは間違いない」と仰天計画を明かした。

 もちろん武道館というスペシャルな舞台ということもあり、“仕掛け”はそれだけではなさそうだ。

「美川のゲスト参戦ですよ。小林と美川は紅白で豪華衣装対決を繰り広げ、大みそかの風物詩になっていましたが、現在は消滅。今でも寂しがる人は多いため、武道館でそれを再現するのでは?と言われています。また兄貴分的存在のさだも駆けつける可能性は極めて高いでしょう」(イベント会社関係者)
 まさかまさかの武道館公演は、果たして大成功を収めることはできるだろうか? 演歌界、歌謡界から大きな注目が集まるステージとなる。